世界ラリー選手権(WRC)の主催者は、8月に期日が迫った来季レギュレーション策定に向け、議論が交わされている出走順規則に関して、来月ポーランドでチームやドライバーと会合を行う。
現在のレギュレーションでは、イベント最初の2日間はチャンピオンシップリーダーが1番手でステージを走行しなければならない。特にグラベルイベントでは、先頭出走は路面コンディションも悪くタイムを出しにくいことから、今季さまざまな議論を巻き起こしている。
この規則にもっとも苦しめられているのは、現時点でポイントランキング首位につけるセバスチャン・オジエ(フォルクスワーゲン・ポロR WRC)。オジエは、よりコンディションの整っている状態で出走する後続ドライバーに苦しめられており、2月のラリー・スウェーデン以来、勝利から遠ざかっている。
FIAでWRCディレクターを務めるヤルモ・マホネンは、この出走順規定に関する議論は、現地24日にトリノで行われる世界モータースポーツ評議会(WMSC)で決着せず、9月に予定されている来季レギュレーション発表に間に合わない可能性もあると示唆した。
マホネンは先週、サルディニアでチームとドライバーたちと話し合い、来月のポーランドでもまた話し合うという。そこで、規則がより明確化されると期待しているという。
「私はセバスチャン(・オジエ)を含め。多くの人間とこの問題について協議した。あらゆることを議論しているんだ」とマホネン。
「チームに9月のWMSCには間に合うよう、8月中には規則の骨子を決めたいと話した」