「僕は今、まったく新しい章をスタートさせている。それはまったく未知の世界であり、完全に異なる場所であり、まったく新しいステージだ。それは素晴らしい挑戦だよ」と加えたカエタノヴィッチ。

「WRC2でさえ、サポート体制が整ったワークスチームのようなエントラントと真っ向から組して戦うことは、僕の見方では厳しいと感じている。彼らはリソースだけでなく豊富な経験も有しているからね」

「僕はつねに高い目標を置いているけど、同時にそれほど生意気なことを言うタイプではない、とも思っている。この性格と謙虚さがERCに挑戦した際にはうまく働いたんだと感じているんだ」

 2018年に入った年明けに、カエタノヴィッチは長年苦楽と栄光を共にしてきたコドライバー、ヤロスロウ・バランとペアを解消する決断も下している。2009年以来コンビを組んできたバランに代わるパートナーは「すべてが予算により切り詰められているわけではない」とし、近日中にもアナウンスできるだろうとしている。

 カエタノヴィッチのキャリアで唯一のWRC参戦となった地元ポーランドでの2016年大会は、総合で16位、WRC2クラスで4位のリザルトを残している。

 2018年シーズンのWRC2クラス最新事情は、ファクトリー支援のシュコダをドライブするポンタス・ティデマンドがドライバーズランキング首位を快走。そのチームメイトである“ターマックマイスター”の大ベテラン、ヤン・コペツキーがランキング2位につけている。

Mスポーツ・ポーランドが支援し、LOTOSも引き続きスポンサーを務める
WRCへの登竜門であるERCで文句なしの成績を残したカエタノヴィッチだけに、昇格が上手くいくことには大きな意義がある

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