チームでチーフエンジニアを務めるトム・フォウラーは「今晩最初のステージ(SS1)とは違い、午前中のシェイクダウンはラリー・フィンランドの主要なSSと共通する部分が多いグラベルコースだったが、路面のコンディションが急速に悪くなっていったため、他のチームのクルマとのタイム比較は難しいと思う」とコメントしている。
「我々のクルマに問題は何もなく、ドライバーたちもクルマのセットアップを大きくは変えなかった。今年のSSはテクニカルでツイスティなセクションが増えたが、それでも大部分は道幅が広く、ハイスピードでジャンプも多い典型的なラリー・フィンランドのステージだ」
「そのような道に対し我々は自信を持っているが、ライバルも進化しており、有利な出走順の選手もいるので、明日からの競争はかなり激しくなるだろう」
総合首位につけたタナクは「最初の市街地SSは、途中にかなりハイスピードなセクションもあり、とても挑戦し甲斐がある良いステージだった。ミスのない良い走りができてうれしく思うよ」と述べた。
「我々のクルマはこのラリーで高い戦闘力があると思うから、それを最大限引き出して走る必要がある。きっと長く、厳しい戦いになるだろうが、目標はトップに立つことだ」
またラッピは「朝のシェイクダウンでもクルマのフィーリングは良く、運転が簡単に感じられ、リスクを冒すことなく走った」としたほか、ラトバラも「今回のラリーでの第一目標はミスなく走ることだが、もしすべてがうまくいけば表彰台フィニッシュや、優勝争いに加わることもできるはず」と期待感を示している。
本格的なラリーがスタートする競技2日目の27日はSS2~11の10SSでの開催。このうちSS4、9の“アサーマキ”は今年から新設されたステージとなるほか、そのほかのステージもレイアウトの一部が変更されている。また、SS3、8の“ウリア”はステージ中に大きなジャンピングスポットがある名物ステージだ。
全10SSの合計距離は126.37km、リエゾン(移動区間)も含めた1日の総走行距離は539.93kmとなっている。