チームの指揮を執るトミ・マキネンは「今日はオット(タナク)が素晴らしいパフォーマンスを発揮し、総合2位争いを演じてくれた。明日も今日のような戦いをしてくれるはずだ」とコメントしている。
「今週末の戦いは、まだ60kmほど残っているし、これだけタフな状況では何が起きても不思議ではない。今日は3台のヤリスWRCすべてが速さを信頼性を発揮してくれた」
「総合首位に立った直後に、クリス(ミーク)がパンクしたことは残念だったが、あのステージの路面はかなり荒れていて、大きな石も転がっており、運悪くパンクしてしまった。それでもまだポイントを獲得できる順位につけている」
「そしてヤリ-マティ(ラトバラ)は遅い出走順を最大限に活かして、ステージトップタイムを複数回記録している。昨日、ああいった幕切れを迎えてドライバーにとっては大事なことなんだ」
表彰台圏内につけるタナクは「今朝は滑りやすい路面コンディションだったが、うまくマネジメントできた。午後は戦うチャンスがあったから、タイムを縮めようと努力したよ」とコメント。
ミークは「(SS11で)パンクした後、タイヤ交換せずに走り切る選択をした。ステージタイムを考えれば正しい判断だったと思うけど、代償としてリヤサスペンションにダメージを負ってしまったんだ」と述べている。
「総合5番手までポジションを落とした上に、何かを争うような状況ではなくなったことは残念だけど、チームのために貴重なポイントを持ち帰ることは大事なことだ」
前日、マシントラブルでデイリタイアしていたラトバラは「昨日と比べれば、パフォーマンスは明らかに改善しているから、1日全体で考えれば満足できる」とコメントしている。
「明日も今日と同じようなスピードで走ることができれば、総合7位(獲得)も十分可能だと思う。また、選手権にとって重要となる、パワーステージでのポイント獲得も狙っていくよ」
競技最終日となる現地10日はSS19〜21の3SSで争われる。ステージの多くはこれまでに走行していたSSと重なる場所があるほか、最終SS21は上位5名にボーナスポイントが与えられるパワーステージとして行われる。
全3SS合計の走行距離は60.17km、リエゾン(移動区間)も含めた1日の総走行距離は181.98kmだ。
