チーム代表を務めるトミ・マキネンは「ラリー・チリが誰にとっても非常に難しい1戦であることが証明された。特に、今日は1日をとおして、さまざまなことが起きた」と競技2日目を総括する。
「午後は霧と雨で路面コンディションが劇的に変わり、視界がとても悪そうだったね。残念ながら、ヤリ-マティ(ラトバラ)は非常に小さなミスでドライブシャフトにダメージを受けてしまった」
「クリス(ミーク)も午前中にミスをしたが、幸いにもクルマのダメージはそれほど深刻ではなく、チームは昼のサービスで素晴らしい仕事をして修復した」
「オット(タナク)はすべてをうまくコントロールしているから、明日は彼の勝利に期待している」
2月の第2戦スウェーデン以来となる総合優勝に迫ったタナクは「1日をとおしていいリズムを保とうと努力したが、最後のステージは雨と霧とハードコンパウンドタイヤにより、特に難しく感じた」とコメントしている。
「それでも問題なく1日を走り切り、明日に向けて十分な差をライバルに対して築くことができた。まずは最初の3本のステージに集中して臨み、その上で選手権争いの助けとなるであろうポイントを、最後のパワーステージで獲得できたらいいね」
表彰台を争いながらも、デイリタイアとなったラトバラは「午後はステージに自分のクルマのセットアップがあまり合っておらず、昨日のような良いフィーリングが得られなかった。そして、最後のステージでは溝にあった石に当たり、クルマの左フロント部分とドライブシャフトを破損し走行できなくなった」とコメント。
フロントウインドウなしでの走行を強いられたミークは「運転に問題はなかったが、割れたフロントウインドウを外す必要があり、そのため風の音でペースノートの音声が聞きとりにくく、また風圧でうまく呼吸ができなかった」とふり返った。
競技最終日となる12日は、コンセプシオンの東側と南側を舞台にSS13〜16までの4SSが行われる。このうち12.52kmの最終SS16はステージ上位5名にボーナスポイントが与えられるパワーステージだ。
全4SSの合計距離は58.38km、リエゾン(移動区間)も含めた1日の総走行距離は245.19kmとなっている。