「(リタイアの原因となった事故は)大きなクラッシュでしたが、ダン(ダニエル・バリット:コドライバー)も僕も無事でした」と勝田は続ける。

「チームには本当に申し訳なく思います。彼らは素晴らしいマシンを作ってくれましたし、アクシデントが起こるまでは走りを楽しんでいました」

「この週末に得た多くのポジティブな学びが将来、僕をより強くしてくれると確信しています」

 プログラムのインストラクターを務めるヤルッコ・ミエッティネンは「金曜日から土曜日にかけてのタカ(勝田)は速く、コンスタントで、本当に良い走りをしていた」と勝田の走りを評価した。
 
「特に土曜日の走りはクリーンで、迷いのない運転をしているように見えたし、間違いなく今までで最高のパフォーマンスだった」

「日曜日の朝のSS12を終えた時点で彼は総合5位につけ、トップとの差は1kmあたり0.41秒だった。この差は予想よりもはるかに小さく、1kmあたり0.81秒差だったラリー・スウェーデンと比べても大きく改善されている」

 リタイアという結果ながら存在感を存分に示した勝田の次なる挑戦は、10月8~11日に行われるWRC第6戦イタリアだ。このラリーも勝田はR5カーで3度の出場経験を有するが、ヤリスWRCでの参戦は初めてとなる。

勝田貴元(トヨタ・ヤリスWRC)
勝田貴元(トヨタ・ヤリスWRC)
勝田貴元(トヨタ・ヤリスWRC)
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