●セバスチャン・オジエ(トヨタ・ヤリスWRC)/デイ3総合首位
「本当にトリッキーな1日だった。山岳ステージの最初のループは素晴らしく、山の頂上付近には少し雪があったが、路面コンディションは比較的安定していたので走りを楽しむことができたよ」
「しかし、午後になって雨量が増え、それが雪に変わると信じられないくらい難易度が上がり、正直なところ運転を楽しめるような状況ではなくなった。ただ生き延び、クルマを道の上に留めることしか考えられなかった」
「エルフィン(・エバンス)がコースオフしたところは、誰がそうなってもおかしくないようなコーナーで、グリップの変化は予測不能だった。自分が通過した時はエルフィンに同情したし、本当は最後まで彼と戦いたかった」
「そのほうがきっと楽しかったでしょうし、両選手権でチームのためにもなったはずだ。明日は7回目のタイトルを手にするチャンスがあり、それが自分の目標なのでしっかりやり遂げるつもりだけど、最後まで戦いは続くだろう」
●エルフィン・エバンス(トヨタ・ヤリスWRC)/デイリタイア
「午後から本格的に雪が降り始め、非常に厳しいコンディションになった。午後最初のステージは途中まで順調に進んでいたが、その後ストップしてしまったんだ。2本目のステージでは途中まで非常に良い走りができていたのだけど、雪が降り始めたことで路面が変化する所が雪で隠れて見えず、足もとをすくわれてしまった」
「ペースノートにはその路面変化をちゃんと記していたのだけど、グリップレベルの変化は予想以上に大きく、次のコーナーまでに速度を落とすことができなかった。もちろん、このようなことになってしまい本当に残念だよ」
「それと同時に、マニュファクチャラー選手権を争っているチームに対して、申し訳ない気持ちでいっぱいだ。それでもドライバーズタイトル争いはまだ完全に終わったわけではない。希望の光は消えていないので、明日も戦い続ける。たとえ可能性が低くても、最後まで絶対に諦めないよ」
●カッレ・ロバンペラ(トヨタ・ヤリスWRC)/デイ3総合5番手
「トリッキーな1日だったが、自分たちだけでなく皆がそうだったはずだ。道には雪と解けかけた雪が多く、今までラリーカーで走ったなかでもっともトリッキーだと感じた場所がいくつもあった」
「今朝の最初のステージでは、解けかけた雪のセクションに差しかかった際ひとつのコーナーでミスをして土手に当たってしまった。クルマに大きなダメージはなかったのだけど、ドライビングが少し難しくなってしまった」
「午後の再走ステージは本当に難しく、降雪によって路面コンディションは一変した。最初のステージがキャンセルとなってしまったのは、自分たちは良いタイムで走れていただけに少し残念だったよ」
「それでも、こうしてすべてのステージを走り切り、今夜サービスに戻って来れたのは良かった。明日は、自分たちよりも上の順位のライバルとのタイム差は大きいので、何かが起らない限り追いつくのは難しいだろう。それでも、チームのためにできるだけ多くポイントを獲得したいと思う」
