「実際の日程は決まっていないけど、春か夏のいくつかのイベントで、このクルマが見られることは確実だ。現状、この個体は僕らが使用するためのものだけど、その性能に満足できれば他のドライバーやチームにレンタル、または販売することも考えている」
ラリー2規定に準じた新型『アウディA1クワトロ』は、263bhp(約266PS)の1.6リッター直列4気筒ターボを搭載し、5速シーケンシャルギヤボックスと共通パーツの駆動系で4輪を駆動する。
前出のとおり、EKS JCでチームマネージャーを務めるクリストファーソンは、ターマック・テストに進む前にスノーとグラベル路面でのマイレージを稼ぐ計画だと説明した。
「元FIAジュニアWRCチャンピオンのエミール・ベリクヴィストが開発ドライバーとなり、近い将来にテストセッションを開始する予定だ。その後、2021年シーズンにいくつかのローカルまたは国際的なラリーにも参戦することになるだろう」とクリストファーソン。
同じく、ラリー・テクニックのディレクターであるクリス・クッツェーも、このプロジェクトに対する意義を語っている。
「ラリー2キットは、車両を製造するマニュファクチャラーとコンペティターたちに魅力的な価格と性能のバランスを提供しているが、我々の場合、伝説的なブランドと輝かしいボディキットの組み合わせが実現するんだ」
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