続くSS2でも勝田組がトップとなったが、SS3では勝田組を福永組が0.2秒上回り、以後ファビアR5がペースを上げていく展開となる。サービスを挟んだ午後になっても福永組のペースは落ちず、SS4で崩れた勝田組に対しステージ2番手タイムで総合トップに立つと、SS5とSS6ではさらにプッシュしトップタイム連発。勝田組を引き離す結果(14.5秒差)となった。
SS4でトップタイムをマークした奴田原組は、このレグ1を勝田組に続く3番手で終えていた(23.7秒差)が、ミッショントラブルが発生しており、GRヤリスに搭載されていたドグミッションをノーマルのミッションに交換することに。
この交換作業は通常のサービスの時間内に終わらず、惜しくも4分タイムオーバー。このため奴田原組は40秒のペナルティを受けることとなった。これによりトップと44.2秒差の4番手でレグ1を終えていた柳澤組がポジションをひとつ上げている。
スバル勢ではSS1でパンク、そしてSS4でリヤをヒットさせてしまった新井組がデイリタイアで戦線離脱。レグ1でのスバルWRXトップは鎌田組の5番手となった。
競技2日目のレグ2、京丹後周辺は好天に恵まれ初夏のような陽気となった。ここでも速さを見せたのはトップに立つ福永/齊田組だ。レグ2最初のSSであるSS7でトップタイムを叩き出すと、続くSS8でもベスト。さらにSS11でもトップタイムを叩き出して2番手以下を大きく引き離していく。
これに一矢報いたい勝田/木村組だが、SS10で福永のタイムを上回りトップタイムをマークするものの、最終的には30.2秒もの差をつけられる形に。好調を維持した福永/齊田組は唐津に続く2連勝。ポイントランキングでも2番手につける柳澤組を大きく引き離すこととなった。
福永はこの丹後ラリーを振りかえり「(レグ1は)雨雲レーダーに映っていない雨にやられました。急きょタイヤ替えたりして、なんとか難局を乗り切ったって感じで……。序盤はダンロップ勢が追いついていけないくらい良さそうだったけど、SS4も雨がめちゃくちゃきつくて、そこで勝田さんがペースを落としたのがあって、そこをなんとか乗り切れた。あのSS4がターニングポイントだったかなと思ってます」と勝負の分かれ目について言及。
「レグ2は、後ろとのタイムを見ながら徐々に徐々に……って感じでいきました。ただ、SS10で勝田さんにベスト出されたので、その次はプッシュしましたけど」
「今回GRヤリスは2位ですし、そんなにおちおちとしてはいられません。でも、この流れでモントレーも気合いを入れていきます」と意気込みを語った。

