移籍後初の2位表彰台を獲得した勝田はフィニッシュ後、「走り出しは良い感じでしたね。タイヤのグリップが非常に合っていたんですよね。ただ2ループ目はしっかり雨が降っちゃったんで、温度が上がらず若干グリップも上がらずで、それで離されてしまった」と予想外の天気に悩まされたとの弁。
「今日(レグ2)は完全にドライで2ループ目はけっこうプッシュしたんですけど……。なんか(福永選手に)余裕が出てきているね。調子に乗っちゃうタイプだから、なにかトラップを仕掛けないといかんね(笑)」と冗談を交えながら福永に対する警戒感を示した。
「まだまだ模索しているところもある」と続けた勝田は、「良かろうと思えないセッティングでもいい感じに仕上がっていたり、いろいろまだまだ出てきそうだし、期待したいなと思っています」とし、GRヤリスについてもまだ進化中としている。
3位に入ったADVAN CUSCO FABIA R5の柳澤はこの2日間を振りかえって、「ファビア初戦はいろいろあって前回は2位と、だんだん感覚つかめてきたなかで今回はもうちょっと行けるかな」という手応えがあったという。
しかし、こちらも予想外の天候に翻弄される形でタイムを思うように伸ばせず。
「タイヤの選択もFIAのタイヤしか使えないので選択が限られちゃっているのもあるし、天候がね……。それは他の選手もそうなのでしょうけど。2日目もドライにはなったのですが、思ったよりもタイムが伸びなかったなあ、という感じです」と柳澤。
「でもまあ、何とか無事に3位入賞できたので。次は地元モントレーなので、そこできっちり結果残せるように、これからデータを見てセッティングに活かして次回がんばろうと思います」
レグ1でミッションを載せ替えた奴田原組はその後トラブルなくラリーを走り切り4位でフィニッシュ。今戦がJRC復帰戦となった鎌田が5位、TOYOTA GAZOO Racingの眞貝知志/安藤裕一(トヨタGRヤリスGR4ラリー)が6位に入っている。
その他のクラスではヘイキ・コバライネン/北川紗衣組(AICELLOラックDL速心GT86R3)がJN-2クラスを制し、JN-3クラスでは竹内源樹/木村悟士組(YH CUSCO 大阪冷研 BRZ)が優勝を果たした。
JN-4は須藤浩志/新井正和組(スマッシュ BRIG コマツ YH スイフト)、JN-5は内藤学武/小藤桂一組(KYB DUNLOP YARIS)、JN-6では吉原將大/佐野元秀(KYB DL アップガレージ Yaris)が各クラスウイナーとなっている。
全日本ラリーの次戦第6戦『MONTRE 2021(モントレー2021)』は6月11~13日、群馬県高崎市を中心に開催される予定だ。