ラリー/WRC ニュース

投稿日: 2021.07.18 13:04
更新日: 2021.07.18 13:33

トヨタ、首位ロバンペラを含む全員が順位をキープ「今日のカッレは10点満点中10点」/WRCエストニア


ラリー/WRC | トヨタ、首位ロバンペラを含む全員が順位をキープ「今日のカッレは10点満点中10点」/WRCエストニア

WRC第7戦ラリー・エストニア デイ3

ロバンペラが首位の座を守りリードを50秒以上に拡大
オジエは総合4位を、エバンスは総合5位を堅守

 7月17日(土)、2021年FIA世界ラリー選手権(WRC)第7戦ラリー・エストニアの競技3日目、デイ3がタルトゥのサービスパークを中心に行われ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(ヤリスWRC 69号車)が首位の座を堅守。セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア組(1号車)は総合4番手、エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(33号車)は総合5番手と、チームの全選手が順位を守りました。

 競技3日目を迎えたラリー・エストニアは、4本のグラベル(未舗装路)ステージをサービスを挟んで各2回走り、1日の最後にはスーパーSSを走行。9本のステージの合計距離は132.18kmと、今大会最長の1日でした。前日に続きタルトゥ周辺は気温が30度前後に上昇。ステージは全体的にドライコンディションでした。

 前日、ライバルと激しく戦い8.5秒差で首位を守った20歳のロバンペラは、全長23.53kmと今大会最長となるオープニングステージのSS10で、2番手タイムの選手より10秒以上も速い圧巻のベストタイムを記録。総合2位のライバルとの差を一気に22.8秒に拡大しました。
 
 その後も2番手タイムを2回刻むなど速いペースを維持し、午前中の4本のステージを終えた時点でリードは35.7秒に拡がりました。午後の再走ステージは、路面が軟らかいため、轍が深くなるなどコンディションが悪化。そのためクルマに大きな負担をかけない走りに切り替えました。
 
 それでもリードはさらに拡がり、最終的には50.7秒差をつけてデイ3を走破。WRC初優勝に向けて大きく前進しました。

 ドライバー選手権1位のオジエと2位エバンスは、表彰台獲得を目指し総合3位争いに加わりましたが、順位に変動はなく、オジエは総合3番手と17.9秒差の総合4番手、エバンスはオジエと23.4秒差の総合5番手で終えました。

セバスチャン・オジエ(トヨタ・ヤリスWRC) 2021年WRC第7戦エストニア
セバスチャン・オジエ(トヨタ・ヤリスWRC) 2021年WRC第7戦エストニア

■ヤリ-マティ・ラトバラ(チーム代表)

「これ以上は望めないくらい今日のカッレは素晴らしく、点数をつけるとしたら10点満点中10点です。今回のラリーでもっとも難しいステージだった午前中の1本目で猛アタックし、大きなアドバンテージを得たのは本当に良かったです」

「彼は午後まで速さを保ち続け、徐々にペースを落とし始めるなど、本当にうまく1日をマネージメントしました。大きなリードを築いたことによって、これ以上リスクを冒す必要はなくなりました」

「セブはポディウムを狙いライバルにプレッシャーをかけ続けようとしましたが、今日の荒れた路面ではなかなか思うようにいかず、ドライバー選手権を考えた戦いにシフトしたのは当然といえます。エルフィンは一日を通してスピードを向上させ、非常に安定した戦いをしています」

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■ステージ情報

 競技最終日となる7月18日(日)のデイ4は、3本のステージをサービスを挟むことなく各2回走行します。SS21の再走ステージとなる、最終のSS24「タルトゥ・バルド2」は、トップ5タイムを記録した選手とマニュファクチャラーにボーナスの選手権ポイントが与えられる“パワーステージ”に指定されています。6本のSSの合計距離は52.10km。リエゾンも含めた1日の総走行距離は291.42kmとなっています。

エルフィン・エバンス(トヨタ・ヤリスWRC) 2021年WRC第7戦エストニア
エルフィン・エバンス(トヨタ・ヤリスWRC) 2021年WRC第7戦エストニア
カッレ・ロバンペラ(トヨタ・ヤリスWRC) 2021年WRC第7戦エストニア
カッレ・ロバンペラ(トヨタ・ヤリスWRC) 2021年WRC第7戦エストニア


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