「現時点の契約では1回限りの参戦だが、僕は間違いなく将来を見据えているし、ESモータースポーツをラリークロスで真の可能性を秘めたチームと見なしてきた。壁を打ち破り、彼らと一緒に表彰台に足を踏み入れるドライバーになれたらいいね」

 一方、昨季から創設されたフルEV部門『Projekt E(プロジェクトE)』のパイロット選手権に参戦し、9月のラトビア・リガ戦以降シリーズから遠ざかっていたヤニス・バウマニスも、同年代のバッケルドとともにファビアのステアリングを握ることがアナウンスされた。

「最後にラリークロスのイベントに出場してからしばらく経ってしまったね。2014年の初めからWorldRXファミリーに所属しているから、昨季は非常に奇妙に感じたよ」と、WorldRXフル参戦を逃した2020年を振り返るバウマニス。

「今年は参戦数に限りがあるけれど、EuroRX1はこれまで以上に競争が激しく、この分野で明らかに優れた名前がたくさん並んでいる。目標はすべてのイベントで少なくとも決勝に到達し、タイトルを争うこと。簡単ではないけれど、チームとファビアにはその力が備わっていると信じている」と、9月3~5日のWorldRX第3戦フランス・ロエアックでもEuroRX1のエントリーリストに名を連ねるバウマニス。

 この実力派ドライバー2名を招聘したESモータスポーツのチームマネージャーであるロベルタス・マネイキスは、2019年にケビン・アブリングとともに記録した「トップ4を更新する結果を望む」と期待を寄せた。

「アンドレアス(・バッケルド)をチームに迎えることができてうれしく思う。彼は紹介を必要としない真の実力者で、このスポーツで多くのことを成し遂げてきた。間違いなく現世代で最も才能のあるドライバーのひとりであり、一流の態度とアプローチを持っている。我々がEuroRX1のシーンで地位を確立しようとするとき、彼がチーム全体を後押しすることは間違いないだろうね!」

ケビン・アブリングやナッサー・アル-アティヤらを筆頭に、数々のドライバーが開発に携わったシュコダ・ファビアRXスーパーカー
ケビン・アブリングやナッサー・アル-アティヤらを筆頭に、数々のドライバーが開発に携わったシュコダ・ファビアRXスーパーカー
先に契約を結んだヤニス・バウマニスもファビアのステアリングを握ることがアナウンスされている
先に契約を結んだヤニス・バウマニスもファビアのステアリングを握ることがアナウンスされている
「Projekt Eの経験から、来季のRX1e移行に際して有益なフィードバックをもたらしてくれるはず」とチームマネージャーのロベルタス・マネイキス
「Projekt Eの経験から、来季のRX1e移行に際して有益なフィードバックをもたらしてくれるはず」とチームマネージャーのロベルタス・マネイキス

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