レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る

ラリー/WRC ニュース

投稿日: 2021.10.08 15:37
更新日: 2021.10.08 15:39

ヨハンの父率いるKMS、2022年電動化のWorldRX最高峰“RX1e”に3台体制でのエントリーを表明

レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る


ラリー/WRC | ヨハンの父率いるKMS、2022年電動化のWorldRX最高峰“RX1e”に3台体制でのエントリーを表明

 そして、フォルクスワーゲンがファクトリー活動から手を引いた2020年にはプライベーターに回帰し、エントリー名も“フォルクスワーゲン・ディーラーチーム・バウハウス”としてWorldRXに留まり、息子ヨハンのシリーズ3連覇を支える原動力となっている。

「そう、昨季2020年は独立系チームとして世界選手権タイトルを獲得しているが、電動ラリークロス車両で史上初の世界選手権の王冠を目指して戦うことは、究極の挑戦であり、我々を本当に刺激するものだった。これまでは遠い世界の話だったが、シンプルに挑戦に値する機会であり、断るにはもったいなさすぎる」と、来季電動化を果たす2022年に向けシリーズ復帰を表明したトミー代表。

「我々はこのラリークロスの世界で多くの歴史を刻んできた。もちろん、これこそが我々の最も得意とするジャンルだからね。2022年に向けてはいくつか選択肢があったが、どれも“適切に行うこと”ができなければ、私自身は興味が湧かなかった」

「ありがたいことに、サポートを申し出てくれた新しい投資家たちは、我々と同じように電動ラリークロスの未来を本当に信じており、このエキサイティングな変化を受け入れる準備ができている」

 同時にトミー代表は、WorldRXを運営するプロモーター陣の手腕にも「大きな信頼を寄せている」と語り、電動化時代の幕開けから未来への開発競争が始まると見ている。

「これらのマシンには素晴らしい開発の可能性があり、同時に上質なエンターテインメントを生み出すと確信している。クルマはとても速く高速で、ファンが“眉を釣り上げたり、アゴが外れたり”するほど驚かすことができるだろう。今、我々の焦点は、ともに競技を戦うことができるメーカーと、その仕事を完遂するための適切なドライバーを見つけることに移っているよ……」

 このRX1eの受注アナウンス時にも声明を発表したラリークロス・プロモーターGmbHのエグゼクティブプロデューサー、アーネ・ディルクスも、新世代WorldRX最初の参戦表明チームに対し「3台のマシンがコミットすることは、我々が行ってきたことに対する真の賛同と信念の表れだ」と歓迎の意を示した。

「トミーは最初から、より持続可能な未来に向けた我々の動きを強力に支持しており、KMSの成功記録がそれ自体を物語っている。トミーのビジョンと彼の周りに築き上げられた豊富な経験と専門知識により、チームが最初からフロントランナーになることは間違いないことだろうね」

2021年はEKS JCでアウディをドライブするヨハン。新時代の幕開けに合わせ、父の元へ戻るか
2021年はEKS JCでアウディをドライブするヨハン。新時代の幕開けに合わせ、父の元へ戻るか
総合出力500kW(約689PS)、瞬間的に880Nmものトルクが供給されるRX1e車両
総合出力500kW(約689PS)、瞬間的に880Nmものトルクが供給されるRX1e車両


関連のニュース