開幕戦を終えたWRCの次戦はシーズン唯一のフルスノーラリーであるスウェーデンだ。約1カ月ほどあるインターバルの間にクルマのカイゼン(改善)していきたい箇所を問うと、彼は足回りをポイントに挙げた。
「我々のクルマはモンテカルロで信頼性が良好であることが分かった。また、ハイブリッドシステムも(大きなトラブルはなく、基本的には)問題なかったと言える」とラトバラ。
「次戦はスウェーデンなのでスノーラリーになる」
「だから、よりトラクションを確保しなければならないということで、もっとサスペンションやデフのセッティングに集中していきたいと考えているんだ」
■勝田には「確実にフィニッシュすることを心がけてほしい」
開幕戦モンテカルロではコースオフや複数回のスピンがあったが、最後には8位でラリーを完走しポイントを持ち帰った勝田について、トヨタチームのボスは「次戦はトップ6に入れる」との考えを持っている。
「おそらく2018年だったと思うが、タカ(勝田)はスウェーデンで(WRC2で)クラス優勝を達成している。だから、彼がスノーラリーが好きだということは分かっているし、全般的には良いマインドで次のイベントに臨んでくれると思う」
「したがって、モンテカルロと比べてもう少しプッシュできるのではないかと思っているんだ」
「だが、一番重要になってくるのは、やはりラリーを無事にフィニッシュすることだ。そして、それによって自信をつけること」
「2021年のシーズン序盤は非常に好調だった。その意味では高いリスクを負わず、確実にフィニッシュすることを心がけてほしいと思っている。またモンテカルロのようなパフォーマンスを見せることができれば、彼は確実にトップ6に入れると考えている」

