また、ドゥメゾンはアンベイルされたトヨタ、ヒュンダイ、Mスポーツ、シトロエンの新型WRカーでもっとも衝撃を受けたのはトヨタ・ヤリスWRCであったことも明かした。
「ヤリスWRCの姿はまったく違うものになっていた。大きな衝撃を受けたよ」

「特に奇妙なのは、これまでの走行テストでは使っていないと思われるパーツがホモロゲートされている点だ。極秘裏にテストをしていたのであれば、話は別だがね」
こういった、よりアグレッシブな思想のもと作られたWRカーに戦いを挑むことができないのは苦痛であるとドゥメゾン。
「もちろん悔しい。彼らと戦うことができなくて本当に残念だ。しかし、これも人生だし、初めての経験でもない」
「ワークスチームで働いていれば、豊富な資金を得て素晴らしいマシンを作り上げることができる。しかし、(突然の撤退という)決定を受け入れなければならない状況も起こりうるんだ」
「ただシリーズ4連覇を達成してから去るというのは、タイミングとしてよかったと思っている」
8月にフォルクスワーゲン・モータースポーツのテクニカルディレクターに就任したばかりのドゥメゾンは、今後もフォルクスワーゲンに留まると認めているが、モータースポーツへの情熱を隠そうとはしていない。
「ラリーでの活動を終了しろという指示以外に会社からは何も言われていないんだ」
「ル・マン24時間耐久レースで勝利したいと思っているけど、(フォルクスワーゲン・グループの)アウディがWECでの活動を終了したことで実現するのは難しくなったように思う」
「個人的に、ル・マンには以前から強い興味を持っていたんだけどね」
