首位ラッピから約30秒、チームメイトのオジエからは約25秒後方の総合3番手につけたエルフィン・エバンス(トヨタGRヤリス・ラリー1)は、SS4でソルドからポジションを奪ったあと順位をキープしている。午後のループの途中までウェールズ人と僅差の争いを続けていたソルドは、SS7で左リヤタイヤのパンクによってタイムを失い、順位を総合4番手から6番手に下げた。
彼に代わって総合4番手に上がったティエリー・ヌービル(ヒョンデi20 Nラリー1)は、午前中にハイブリッドユニットのトラブルに見舞われた。また、午後には右リヤのダンパーとドライブシャフトのブーツが破損したが、ベルギー人はそのまま走行を続けて3番手のエバンスに接近中。両者の差はデイ2終了時点で9.7秒となっている。
この日2番手スタートを強いられた“現王者”のカッレ・ロバンペラ(トヨタGRヤリス・ラリー1)は、戦前の予想どおりルーズグラベルの掃除役となったことで、序盤からタイムを失いトップと1分弱の差、4番手のヌービルから19.9秒遅れて総合5番手となった。
■勝田貴元のGRヤリスが崖下に転落
17日に30歳の誕生日を迎えた勝田は、総合7番手で迎えたSS5の終盤にマシンコントロールを失いコースオフ。約3メートルほどの崖下にクルマを落としてしまい、残念ながらこの日のラリーを終えている。幸い勝田とジョンストンに怪我はなかった。
ラリー1勢に3台のデイリタイアが出たほか、タナクのスローダウンによってトップ10リザルトの後方には4台のラリー2車両が並んだ。その中でトップにつけるのはシュコダ・ファビアRSラリー2を駆るガス・グリーンスミスで、前年の僚友アドリアン・フルモー(フォード・フィエスタ・ラリー2)を8.5秒リードしている。前日、WRC2クラストップにつけたエミル・リンドホルム(シュコダ・ファビア・ラリー2エボ)は3番手に後退。カエタン・カエタノビッチ(シュコダ・ファビア・ラリー2エボ)がクラス4番手となっている。
18日(土)のデイ3は今大会最長の一日となり、SS11~19までの9本のステージ、合計126.52kmで争われる予定だ。





