そのイギリス出身者としてシリーズに参戦する2009年のF1チャンピオン、ジェンソン・バトンは自らが率いるJBXEのチームにとっても「イギリスに戻ることは素晴らしいことであり、スコットランドでのチャンピオンシップ次戦を本当に楽しみにしている」と抱負を述べた。

「もちろん、イギリスにはモータースポーツへの情熱があり、シリーズがふたたびそのルーツに戻ってきたことは素晴らしいことさ。僕は幸運にも、自分のキャリアを通じて何度もイギリスの地でレースをすることができた。それらの思い出は僕にとって信じられないほど特別なものであり、最後にイギリスでレースを戦ったJBXEは、表彰台を獲得することもできたんだ」と続けた2008年のスーパーGT、GT500クラス王者でもあるバトン。

「だからこそ、次のラウンドとなるハイドロX Prixでも同様のことを目指すつもりだ。スコットランドでのレースは、僕らのチームにとってまったく新しい挑戦となるだろうが、そこでシーズンに弾みをつけられるはずさ!」

 同じくアンドレッティ・アルタウィキラットから参戦する、フィールド唯一のイギリス出身ドライバーであるケイティ・マニングスも「ホームイベントを楽しめる数少ないドライバーのひとりになることを、楽しみにしている」と語った。

「このシリーズではすべてのコースがユニークだけれど、こんな故郷に近い場所でのレースは、私とチームにとって特別なものになるでしょうね。トラックは、芝生の高速セクションと採石場へのドロップの両方を組み合わせたものになると聞いているけれど、それを見るのは本当に興味深いものになるでしょう」

 この開催地発表に合わせてシリーズが公開した“シーズン3”のショーカーは、鋼管パイプフレームに、出力400kW(約540PS)のモーターを搭載したワンメイクSUVに『反射』をテーマに掲げた特別版のクロムをまとった1台に仕上げられた。

 担当者によれば「これは周囲の環境における差し迫った問題を浮き彫りにするだけでなく、より幅広い視聴者に我々の全員が及ぼす影響を内省するよう促す狙いを持たせたものだ。そのボディ表面には新しい試みも導入され、これはチームとドライバーがグレンマックロッホのレースで直面する極端な地形を反映したもの。その新しい地形パターンも表現されている」という。

「Extreme Eを主催することは、地域社会にとって素晴らしい機会」と、地元州政府担当者のアンナ・ファーガソン(中央)
シリーズは”Season 3″における特別版ショーカーも公開し、世界が今日直面している地球規模の問題に焦点を当てるクロムシルバーの専用オフロードEV『Odyssey 21』も披露している

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