優勝争いとは対照的に、前日から激しいバトルが続いたエバンスとエサペッカ・ラッピ(ヒョンデi20 Nラリー1)による3番手争いは、後者に軍配が上がった。エバンスに対し7.3秒のリードを持って最終日に入っていったラッピは、オープニングのSS18で2番手タイムをマークし後続との差を9.6秒とした。
続くSS19はトヨタのドライバーが気を吐き1.7秒取り戻すが、SS20はふたたびラッピがセカンドベストを刻み、最終パワーステージを前にして両者のタイム差は9.1秒となる。運命のSS21ではエバンスがライバルのタイムを1.9秒上回ったが、逆転には至らず。この結果ラッピが3位表彰台を獲得している。
今大会でラリー1デビューとなったヒョンデのテーム・スニネン(ヒョンデi20 Nラリー1)は、最高峰クラス“復帰戦”で堂々のトップ5フィニッシュを達成した。総合6位には最終SS21で勝田からポジションを取り戻したMスポーツ・フォードのピエール-ルイ・ルーベ(フォード・プーマ・ラリー1)が入り、勝田は7位でのフィニッシュとなった。8位は初日に不運に見舞われた“地元のヒーロー”タナクだ。
ラリー1勢の後方では、WRC2クラスを制したアンドレアス・ミケルセン(シュコダ・ファビアRSラリー2)が総合9位に。同クラス2位となったサミ・パヤリ(シュコダ・ファビアRSラリー2)がトップ10リザルトの最後を締めくくっている。
ハイスピード・グラベルラリー連戦の第2ラウンドとして行われるWRCの次戦第9戦は、フィンランドのユバスキュラが舞台となる『ラリー・フィンランド』だ。TGR-WRTの“ホームラリー”でもある同大会は8月3~6日に開催される。




