「今晩、アテネでラリーの開幕を迎えることができたことをうれしく思う。雰囲気はとても良く、ステージもうまくオーガナイズされていた。そして、やはりステージ優勝でラリーをスタートできたのはポジティブなことだ」と語るのは、TGR-WRTでスポーティングディレクターを務めるカイ・リンドストローム。
「今週は、チームが前週にギリシャでテストを行った時とはコンディションが大きく異なっている。難しい状況ではあるが、主催者はうまく対処してくれているし、天候も回復傾向にあるので安心している」
「明日以降のラリーではドライバーたちは、いつも以上にコンディションにうまく順応し、レッキで作成したペースノートを信頼すると同時に、自分たちの目でステージの状況を確認しながら走ら必要がある」
本格的なグラベル(未舗装路)ラリーが始まるデイ2は、アテネの西側に位置する人気のビーチリゾート、ルートラキを起点に5本のステージを走行する予定だが、昨年と同様にこの日はミッドデイサービスが設定されていない。このため選手たちは、タイヤフィッティングゾーンでのタイヤ交換および、簡易の整備作業のみでSS合計距離101.98km、総走行距離388.08kmを走破しなければならない。
●カッレ・ロバンペラ(#69 トヨタGRヤリス・ラリー1)/デイ1総合首位
「アテネのファンの皆の前で走り、ラリーをスタートすることができてうれしいよ。ステージはトリッキーだったけど、楽しんで走ろうとしたし、いいタイムを出すこともできた」
「もし、明日以降の路面コンディションがドライだとしたら、このラリーは自分にとってベストなものにはならないと思うが、今現在コンディションは僕にとって少し良くなっているようだ。それでも、少なくともレッキの時よりは路面が少しでも乾いてくれることを願っている」
「ここ数日は雨が多く降り大変だった。路面がこれほどぬかるんでいて、コーナーもよく見えない状況でペースノートを作るのは、簡単ではなかったからね」
●エルフィン・エバンス(#33 トヨタGRヤリス・ラリー1)/デイ1総合11番手
「今晩のようなスーパーSSはコースがタイトでツイスティなので、完全に集中して臨む必要があったが、まずはラリーを無事スタートすることができて良かった。レッキ期間中はほぼ雨が降り続き、ステージはかなりぬかるんでいたので大変だった」
「しかし、過去数年を振り返ると路面はすぐに乾くので、どのような情報をペースノートに記すかは、コンディションがどのように変化するのかを見極める作業になる。きっと難しいラリーになると思うが、それは誰にとっても同じことなので、できる限りベストを尽くすしかない」
●セバスチャン・オジエ(#17 トヨタGRヤリス・ラリー1)/デイ1総合6番手タイ
「ここギリシャに戻ってくることができてハッピーだし、首都で行なわれた最初のステージでファンの皆に走る姿を見せることができて良かった。今週は信じられないような天気により難しいスタートになったが、明日からのステージが普通のコンディションで行われることを願っている」
「過去の経験があるので多くのセクションは知っていたが、それでも正しくペースノートを作るのは大変だったし、天候が路面コンディションに大きく影響するため、ラリー本番では多くのサプライズに直面すると思う」
「ラリードライバーとしては、つねに新しい状況にうまく適応しなければならないが、今回に関しては何が起こるか予測するのはとても難しそうだ」
●勝田貴元(#18 トヨタGRヤリス・ラリー1)/デイ1総合6番手タイ
「SS1はトップから1.3秒差の6番手。明日からかなり過酷なラリーが始まりますが、コンディションをしっかり見極めてベストを尽くします!」
※X(旧Twitter)より