この結果、デイ3で設定された計6ステージ中5SSで最速タイムを刻んだロバンペラが、新しいラリーリーダーとして日曜の競技最終日を迎えることとなった。史上最年少王者に続くのは、SS12でふたつポジションを上げ2番手となったダニ・ソルド(ヒョンデi20 Nラリー1)だ。
両者の間には2分04秒4の大差がついているが、総合3番手のエルフィン・エバンス(トヨタGRヤリス・ラリー1)とソルドのタイム差はわずか5秒。このふたりはエバンスがSS9でマシントラブルによって約1分を失った後、SS10から3ステージ連続でポジションを入れ替えるバトルを繰り広げていた。
トップ3の後方には、前日にウォーターポンプのトラブルに見舞われ、この問題の解決たのめにTC到着が遅れたため3分40秒のタイムペナルティを受けたオット・タナク(フォード・プーマ・ラリー1)が続き、5番手にはエサペッカ・ラッピ(ヒョンデi20 Nラリー1)が入った。ラッピはハンドブレーキのトラブルに始まり、タイヤのパンク、トランスミッションの問題によってフロント駆動を失うなど散々な一日を過ごした。
総合7番手でフィニッシュし、オジエのデイリタイアによって6番手に繰り上がった勝田もパンクチャーに泣いたひとりだ。彼はSS11で2度のパンクを経験。このステージだけで4分30秒を失ってしまった。
総合7番手にはWRC2クラスリーダーのアンドレアス・ミケルセン(シュコダ・ファビアRSラリー2)がつけ、これを0.4秒の僅差でガス・グリーンスミス(シュコダ・ファビアRSラリー2)が追いかける展開に。さらにその8.7秒後方にはヨアン・ロッセル(シトロエンC3ラリー2)が続き、同クラスの優勝争いは盛り上がりをみせている。
ラリー最終日のデイ4はラミアの北西エリアを舞台に3本のステージ、合計42.37kmで争われる。最終SS15はステージトップ5タイムを記録した選手とマニュファクチャラーにボーナスポイントが付与される“パワーステージ”だ。