WRカーの挙動やグリップレベルなども忠実に再現されている。ラリー中国などのターマック（舗装路）イベントは、タイヤのグリップレベルも高く、多少のオーバースピードも許容してくれる。
しかし、同じフィーリングでグラベル（未舗装路）イベントのラリー・メキシコや、スノーイベントのラリー・フィンランドを同じ感覚で走行すると、あっという間にマシンがバランスを崩し、コースアウトしてしまった。
また、ターマックとスノー、そして凍結路面が入り交じるラリー・モンテカルロでは、つねに路面状況を判断しながら走行しなければならず、一般的なレースゲーム以上にやりごたえがある。コアなゲームファンも堪能できる仕上がりだ。
ゲーム初心者には万が一、マシンが横転して走行できなくなっても、その場からやり直しができる“リプレイ”機能が付いているのは嬉しいところ。ただし、使用するとタイムペナルティが与えられるほか、昨今のレースゲームで流行している”リワインド（巻き戻し）”機能ではないのでご注意を。
サーキットを舞台としたレースゲームと異なり、コース図が画面上に表示されないのも特徴のひとつだ。実際のラリー同様に、コドライバーが読み上げるペースノートを頼りに走らなければならない。
ペースノートには専門用語も多く、最初は戸惑うかもしれない。しかし、ペースノートの情報は画面上に矢印とステアリングの舵角目安で表示可能なので、プレイしていくうちに慣れていくはずだ。
読み上げ音声は日本語と英語から選択できる。タイムを突き詰めるために日本語で遊ぶこともでき、あえて英語音声を選択して世界を戦うラリースト気分を味わう、といった遊び方も面白いかもしれない。
今回は時間の都合上、特定のラリー、SSを選んで遊ぶ『クイックモード』でのプレイしかできなかったが、ひとりの新人ラリードライバーとしてラリー界に飛び込み、トップドライバーを目指していく『キャリアモード』、画面分割やオンラインでタイムを競う『対戦モード』なども収録されており、遊びごたえは充分すぎるほど。また、別途、ハンドルコントローラーを用意すれば、より世界観を満喫できるはずだ。
非常に限られた時間での試遊だったが、ゲームをプレイした編集部員たちは「プレイステーション4が欲しくなった」、「さっそく予約した」といった声を挙げるほど熱中していた。最新作の登場を待ち望んでいたファンはもちろん、普段遊ぶレースゲームはサーキットレースが中心という方にもオススメでき、クルマ好き、レース好きはマストバイの1本と言える。
また、ゲーム導入部分のプレイ動画も掲載するので、ぜひチェックを。『WRC6』が持つ面白さの片鱗は感じられるはずだ。なお、プレイヤーはゲーム初心者なので、その点はご容赦を。
『WRC 6』の発売予定日は3月23日（木）。現在、絶賛予約受付中で、パッケージ初回特典には2016年シーズン中にテストをこなしたトヨタ・ヤリスWRCのテストカーモデルのダウンロード用コードが付属するので、予約はお早めに。
ゲームのより詳しい情報は公式サイト（http://game.intergrow.jp/wrc6/index.php）まで。
WRC 6 FIA WORLD RALLY CHAMPIONSHIP © 2017 published by Bigben Interactive S.A. and developed by Kylotonn Racing Games. All rights reserved. An official product of the FIA World Rally Championship, under licence of the WRC Promoter GmbH and the Fédération Internationale de l’Automobile. Manufacturers, cars, names, brands and associated imagery featured in this game are trademarks and/or copyrighted materials of their respective owners. “WRC” and the WRC logo are registered trademarks of the Fédération Internationale de l’Automobile. All rights reserved. Licensed and published in Japan by Intergrow Inc.
