しかしながらジャンソニは、スパでの不本意なレースが開催を1カ月後に控えるル・マン24時間での苦戦を意味するとは限らないと考えている。
「パフォーマンスの改善に取り組む必要はあるが、ル・マンは特殊なサーキットだから、ここと違うことが期待できる」
「テストデーで自分たちの位置がわかるだろう。ル・マンではここよりも良いペースを見せられることを期待しているよ」
フォーミュラEとの日程重複の影響でストフェル・バンドーンを欠き、デュバルとふたりで“延長されたレース”を戦い抜いたディ・レスタはSportscar365に対し、序盤のトラブルで長く苦しい戦いとなったことを嘆いた。
94号車を襲った序盤のトラブルにより、ディ・レスタとデュバルは1周目の接触に巻き込まれたカタールとイモラのレースに加え、3レース目となったスパを終えてまだ得点を挙げられていない状況だ。
この問題についてディ・レスタは、序盤でトップ集団から1ラップダウンとなったことで、彼とデュバルが挽回する術がなくなってしまったと語った。
「電気系統に不履行が発生し、マスターリセットをしなければならなくなったんだ」と彼は説明した。
「問題だったのはトップから5秒以内にピットアウトしていたことで、2秒差に迫られるとブルーフラッグによって3秒も4秒も失ってしまう。結局1周遅れになってしまったが、ルールがそうなっている以上、それを取り返すことはできない。それからは長く苦しいレースだったよ」
9X8のペースについてディ・レスタはこう付け加えた。
「僕らが望むようなペースではなかったし、他のメーカーができるような戦いをすることは叶わなかった」
「自分たちの置かれている立場に対して、すべてを最適化しようとしなければならない。しかし、我々はもっと早く、自分たちに報いる努力をする必要があるね」

