WEC世界耐久選手権第7戦富士。ハーツ・チーム・JOTAの2台のポルシェ963がハイパーポール進出を逃すなか、2台のワークスとともにこの二次予選に進出したのが、もうひとつのカスタマーチーム、プロトン・コンペティションで今季目立った活躍を見せているジュリアン・アンドラウアーだった。
フランス・リヨン出身、25歳のアンドラウアーは、長年プロトンのGTカーで耐久レースを戦い、今季ハイパーカーへと昇格。最高峰クラス参戦3レース目のスパ・フランコルシャンでは、オー・ルージュでたびたび印象的なオーバーテイクを演じ、瞬く間に注目の的となった。赤旗後のレース延長措置がなければ、3位表彰台に立っていた可能性もある一戦だった。