日産/ニスモのVRX30Aエンジンを搭載する4号車ENSO CLM P1/01・ニスモは、オープニングラップで9号車トヨタTS050ハイブリッドをかわして総合5番手にポジションアップしたが、直後のテルトル・ルージュで左フロントタイヤがパンク。この影響でランオフエリアに飛び出し、ガードレールに接触、フロントノーズを壊してしまう。

 その後、4号車バイコレスはノーズにダメージを受けたまま走行を続けていたが、7周目の後半セクターでオーバーヒートを起こしスロー走行に。マシン修復のためピットへ戻ることとなった。

「(テルトル・ルージュで)ドンという音がしたと同時にステアリングを取られ、ランブルストリップが設置されたランオフエリアのさらに外側までラインが膨らんでしまった」とウェッブは当時の状況を語った。

「接触によってノーズが壊れ、空気がうまく通らなくなってしまった。チームからは無線で『温度がルーフに伝わっている』と聞かされていたよ」

 バイコレスは2017年シーズンの開幕前にエンジンをAER製のものから2015年にニッサンGT-R LMニスモが使用したV6ツインターボエンジンにスイッチ。ル・マンのフリープラクティス、3回にわたる公式予選では小さなトラブルしか起こらず、決勝レースに向けて、その信頼性に自信を持っていたところだった。

 そんなバイコレスは、7月14~16日に開催されるWEC第4戦ニュルブルクリンクを最後に2017年WECの残り5ラウンドへの参戦を見送ることを6月上旬に発表。チームはLMP1プライベーターの新規参入が予想される2018年シーズンに向けて、マシンの開発を進めることを欠場の理由に挙げている。

 なお、チームを率いるコリン・コレスは、シリーズの残りのレースについてスポット参戦の可能性を否定していない。

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