ウエット装着組のピットインによりふたたび総合首位に立った10号車キャデラックだったが、チェッカーまで残り20分、トラフィックを交わすタイミングでコルベット・レーシングの4号車コルベットC7.Rとともにコース外に飛び出し、タイヤバリアに激突。10号車はコースに復帰したもののリヤセクションを大きく壊してしまう。
このクラッシュにより4号車コルベットがリタイア。レースは2回目のFCYが導入される。10分間のセーフィティカーランののち、レースがリスタートされると10号車キャデラックはマシン修復のためにピットイン。代わって31号車キャデラックが総合首位に浮上した。
後方では3番手の85号車オレカと2番手となった5号車キャデラックが接触し、5号車がスピン。85号車オレカが2番手に浮上するとともに、4番手を走る2号車ニッサンDPiが労せず3番手に浮上した。
レース最終盤、ふたたび雨が降りはじめると濡れた路面に足を取られたPR1/マティアセン・モータースポーツの52号車リジェJS P217・ギブソンが横転する大クラッシュを喫し、3回目のFCY提示。レースはそのままチェッカーとなった。
この結果、2016年のシリーズチャンピオンである31号車キャデラックが今季初優勝を飾ることとなった。85号車オレカは2戦連続の総合2位表彰台獲得。総合3位にはESMの2号車ニッサンが入った。