米独のマニュファクチャラーが激突するGTLMクラスは、第6戦ワトキンスグレンでデビュー後初優勝を飾ったBMWチームRLLの25号車BMW M6 GTLM(ビル・オーバレン/アレクサンダー・シムズ)が2連勝を達成。
スタートからレースを優位にすすめた25号車M6はレース中盤、一度はポールスタートの911号車ポルシェ911 RSRに逆転を許すもののコース上で抜き返し、僚友の24号車BMW M6 GTLM(ジョン・エドワーズ/マーテェン・トムチェク)を引き連れワン・ツー・フィニッシュを飾った。クラス3位にはフォード・チップ・ガナッシレーシングの67号車フォードGTがつけている。
予選で3GTレーシングの14号車レクサスRC Fが参戦後初のポールポジションを獲得したGTDクラス。14号車レクサスはスタート後1時間にわたってクラス首位を守ったものの、1回目のピットイン時、ジャッキアップ中にタイヤを空転させてしまい痛恨のペナルティ。勝負権を失ってしまう。
代わってクラストップに立ったスティーブンソン・モータースポーツの57号車アウディR8 LMSは盤石なレース運びで2位以下に10秒以上のギャップを築くと終盤の降雨、FCY後のリスタートでも動じず。堂々のトップチェッカーで今季初優勝となった。
クラス2位はクラス2連勝中だったマイケル・シャンク・レーシング(MSR)の93号車アキュアNSX、スクーデリア・コルサの63号車フェラーリ488 GT3がクラス3位につけた。
93号車NSXの僚友、86号車NSXは予選3番手からスタートし、中盤までクラス2番手を走るも終盤にポジションを失い最終的にクラス10位でフィニッシュ。FP3でクラッシュし、予選の出走が叶わなかった3GTレーシングの15号車レクサスRC Fは、クラス最後尾から12位まで順位を上げてチェッカーを受けている。
PCクラスは、パフォーマンステック・モータースポーツの38号車オレカFLM09(ジェームス・フレンチ/パトリシオ・オーワード)が、他車のホイールから脱落したタイヤに乗り上げるアクシデントに見舞われながら、終盤にライバルを逆転し今季6回目のクラス優勝を飾った。
WSCC次戦は7月21~22日、舞台をアメリカ・コネチカット州のライムロックパークに移して第8戦が行われる。なお、出走はGTLMクラス、GTDクラスの2クラスのみとなる。


