■日本勢初勝利に喜び爆発

「僕たちはピレリを鈴鹿でも勉強でき、それに対してのセッティングもできましたし、今回ランボルギーニからエンジニアが来てくれたので、それでバツグンにクルマが良かったです。チェッカーまで走りきれるクルマができたのが勝利の要因だったと思います」とレース後語ったのはコッツォリーノ。

 また、横溝も「メチャクチャ嬉しいです!」と勝利に笑顔をみせた。

「ケイがすごく乗れていたのですが、僕はこの週末流れが悪くて。ケイがリードを築いてくれて、その後は自分の仕事をしながら乗っていました。終盤は緊張しながらでしたが、勝てて良かったです」

 また、CarGuy Racingを率いる木村武史代表も、急遽自身のシートを横溝に譲ったかたちだったが、「予想もしていなかったのでまだ実感がありませんが、素直に嬉しいですね!」とプロジェクト開始以来最も大きな優勝と言える勝利を喜んだ。

「今回はトロフェオとダブルエントリーしていてタイトだったので、横溝君に変わったのが奏功しました。僕たちはここで、GT3を2台とトロフェオ2台ですごく練習したので、それで鍛えられたんだと思います。自分たちアマチュアもそうですし、プロも育つと思っていたので、それが良かったのではないでしょうか。お金はかかりましたけど、それと情熱があれば、僕たちのような駆け出しのチームでも勝てるのだと思います」

レース後の記者会見に臨んだケイ・コッツォリーノと横溝直輝

■D’station Porscheがプロ-アマクラスで3位を獲得

 2位は88号車ポルシェ、3位はプロ-アマクラス優勝となったグループMレーシングの999号車メルセデスベンツAMG GT3という結果に。シルバークラス表彰台をうかがう展開だったPorsche Team EBIの3号車ポルシェだったが、今回の富士戦のみの出場で、スポット参戦1戦目によるピットストップタイム+7秒が課せられたこともあり、最終的には7位/シルバークラス5位でフィニッシュ。ただ、初参戦にしてシングルという素晴らしい成績でレースを終えた。

 日本勢では、星野敏/荒聖治組D’station Racingの47号車ポルシェ911 GT3 Rは、スタートドライバーを務めた星野が奮闘し、Porsche Team EBIに次ぐ8位/プロ-アマクラス3位でフィニッシュ。嬉しい表彰台を獲得した。

 高木真一が乗り込んだFIST-Team AAIの90号車BMW M6 GT3は16位となった。序盤から上位をうかがい、永井宏明から佐々木孝太にバトンを繋いだARN RACINGの28号車フェラーリ488 GT3は、プロ-アマクラス2位表彰台を見据えていたが、終盤トラブルが発生しピットにマシンを戻している。SACCESS RACINGの390号車ランボルギーニ(齋藤真紀雄/浦田裕喜)は18位。KCMGの19号車アウディ(竹田直人/白坂卓也)は30位となった。

プロ-アマクラスで嬉しい3位表彰台を獲得した星野敏/荒聖治組D’station Racing
プロ-アマクラスで嬉しい3位表彰台を獲得した星野敏/荒聖治組D’station Racing
序盤から好走をみせたPorsche Team EBIの3号車ポルシェ911 GT3 R
28号車フェラーリは惜しくも終盤ピットに向かってしまった。
ブランパンGTシリーズ・アジア第4戦富士 リザルトファイルPDF

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