「そのため、テストデーに適用されるEoTではラップ、スティントごとの消費燃料量は指定しないことにした。したがって(スパでみられたとされる)プライベーターのドライバーがクルマの実力を出しきれない理由はなくなっているはずだ」

「我々はプロローグとスパで貴重なフィードバックを受け取り、収集したデータを基にプライベーターとワークスチームの間のギャップが埋まるようル・マンのEoTを調整した」

「この際、まだ開発段階にあるプライベーターのマシンがスパとル・マンテストデーの間に改善がみられることを念頭に置いている」と付け加えた。

 FIAとACOの技術部門スタッフは今週末のテスト中からテスト後までデータの分析を続け、これを基に2週間後のル・マン24時間“本戦”用のEoTが決定される。なお、スパではハイブリッド車が1スティント19周、ノンハイブリッド車は同17周になるように燃料搭載量が調整されていたが、ル・マンにおいては前者が11周、後者が10周に設定される見込みだ。

■2018ル・マンテストデー用EoT(5月19日版)

ノンハイブリッド ノンハイブリッド ハイブリッド
エンジンタイプ 自然吸気 ターボ ターボ
MGU放出エネルギー 0 0 <8MJ
MGU放出パワー 0 0 <300kW
最低重量 833kg 833kg 878kg
エネルギー量 124.9MJ/Lap
最大燃料流量 108.0kg/h 108.0kg/h 80.0kg/h
最大燃料搭載量 35.1kg
給油リストリクター径 19.00mm

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