「この10年、チームの一員として(コーチとして、一緒に組んでドライバーとして)GTアジア、アジアン・ル・マン・シリーズ、MMER(マレーシア・メルデカレース)、そして念願だったル・マン24時間にも3回行くことができ、WECのこの2年は特に本当に思い出ばかりです」とクリアウォーター・レーシングでの思い出を語った澤。
「想い出深いのはやはりWECデビュー戦のスタートです。ド緊張のなかでヘルメットから見た景色とデビュー戦での優勝。また、WEC参戦前ですが、2016年のル・マン初参戦の決勝スタートグリッドで万感こみ上げた瞬間、今年のル・マンでは自身最後のスティントでジャンカルロ・フィジケラが近づいてくるなかで見た景色も強く印象に残っています」
「2年で全14回のWECシリーズ戦でスタートドライバーを9回も任せてくれたチームにも感謝していますし、自分もきっちり役割を果たせた自負しています。いまだにまだまだドライバーとして成長をしていて、澤圭太というドライバーのキャラクターも完成形になりつつあると感じています」
一度WECを去ることを決めたものの、チャンスがあればル・マンもWECも再チャレンジしたいという澤は参戦終了を理由を次のように語った。
「WECに参戦したのもウェン(-サン・モク)の引退をしっかり最初から最後まで傍で見届けるため。だからウェンが引退を決意した今、私もWECへの挑戦は“一旦”の終了することを決意しました」
「チームからは来季のクリアウォーター・レーシングのWEC参戦体制発表が間もなくされるでしょう」
「一方、僕は来季以降何をするかまだ決まっていません。少し休んでから考えようかな? と思っています。国内海外を問わず、チャレンジしがいのあるレースに誘ってくださる関係者の方からの連絡を待ちたいと思います。来年以降のレース活動については、決まり次第改めて発表します」