レース後のコメント
LMP1担当副社長フリッツ・エンツィンガー
「激しいバトルと変わりゆく路面コンディションのおかげで、今回は私が今まで見たなかでもっともスリリングなレースのひとつでした」
「1位と4位という成績は我々にとって大きな前進です。勝利の数を増やしたことはもちろんのこと、マニュファクチュアラーズ選手権、ドライバー選手権ともにリードを大幅に増やすことができたからです。すべての人々に感謝の気持ちでいっぱいです」
「これからすぐにヴァイザッハへ帰ってオースティンで行われる次のレースに向けて慎重に準備をします。ふたつのタイル防衛という目標へ向けて、2週間後まで努力を続けます」
チーム監督アンドレア・ザイドル
「何と言ったらいいのでしょう。またしても3つのマニュファクチュアラーが表彰台を分けることになりました。ふたつの世界選手権を防衛するというミッションへ向けて、ポイントを獲得すべく努力を重ねてきました。チャレンジングな週末とレースの結果に対して、チーム全員に祝福を送りたいと思います」
「今日はすべてのタイミングで正しい判断を下すのがとても難しい状況の連続でした。カーナンバー1は完璧なレース運びで勝利に相応しい働きをしました。カーナンバー2のクルーに対しては目まぐるしく変わる天候に対して私達の戦略が完璧とはいえず、さらにLMP2車両に車体後部を接触されるという不運もありました」
「その後は選手権ポイント獲得のために集中することにしました。またこの特殊なサーキットで私達のマシーンが勝利できる力を持っていることを証明できたことで、今後の選手権獲得へ向けてより自信を深めることができました」
ポルシェ919ハイブリッド(カーナンバー1)のドライバーのコメント
ティモ・ベルンハルト(35歳、ドイツ)
「これほど素晴らしいスポーツカーレースは他にありません。私が乗り込んだ時ポジションは3位で#8のアウディとのギャップを充分に広げていきました。そしてレースの終盤に来た2回目のスティントの最後の20分は極めて難しい状況でした。セクター3が前のラップよりも激しく濡れていたのです」

「ここで私は軽いミスを犯しましたが、幸運なことにどこも接触することなく走り続けることができました。チームがこの特殊なコンディションと新しいサーキット、そして特殊な標高に対して素晴らしい準備を施してくれました」
ブレンドン・ハートレー(26歳、ニュージーランド)
「何というレースでしょう。このレースに勝てて最高の気分です。スタートは順調でした。ターン1でマルクを抜いて3番手に立つことができました」
「アウディがやや苦しい状態にあることは見ていてもわかったと思いますが、私はトラフィックにつかまってしまい、ディ・グラッシに10秒の先行を許してしまいました。しかし私はロッテラーを後に従えて素晴らしいバトルを展開することができ、最終的にリードを築き上げることができました」
「ストップアンドゴー・ペナルティのせいで一時的に3位までポジションを落としましたが、マシーンのフィーリングは素晴らしく、ピットクルーが最高の仕事をしてくれました」
マーク・ウェバー(40歳、オーストラリア)
「ポルシェとカーナンバー1のクルーにまた勝利をプレゼントすることができました。レース序盤、私の最初のスティントではルーカス・ディ・グラッシがほとんどつねに背後から脅かしており、素晴らしいバトルを演じることができました」
「今日もっとも重要だったことはトラフィックを読み、リズムを掴むことでした。さらにコースコンディションも猫の目のように変わりました。雨が降っただけでなく、乾くのも早かったのです」
「我々は日差しが指すことまでは望んでいませんでした。コースが早いうちに冷めてコンディションが改善されることを予想していたのです。またタイヤチョイスもチームにとって難しい判断でしたが、今回も彼らは素晴らしい仕事をしてくれました。
ポルシェ919ハイブリッド(カーナンバー2)のドライバーのコメント
ロマン・デュマ(38歳、フランス)
「私は3番目のスティントを担当し、数秒でもタイムを削るよう奮闘しました。しかしその努力も2台の同時ピットストップによって元へ戻されてしまいました。最終スティントでは力を振り絞って前を行くマシーンを捉えようとしましたが今日は12ポイントを稼ぐのが精一杯でした」

ニール・ジャニ(32歳、スイス)
「残念ながら今日の私達は自分達でペースを乱してしまいました。天気予報が外れたため、一度ならずタイヤ選択を間違えました。今日は最強のライバルが後方に沈んだため、本来であればドライバーズ選手権で12ポイント以上を稼ぐことができたはずで、残念に思います」
「とはいえチームメイトのマシーンが勝ってポルシェのマニュファクチュアラー選手権ポイントを稼いだのは嬉しいことです」
マルク・リーブ(36歳、ドイツ)
「2番手からスタートして4位でフィニッシュすることはもちろん望ましいことではありません。スタートは簡単ではありませんでした。アウディの2台はうまく連携をとっており、ブレンドンには驚かされました」
「私の最初のスティントでは特にトラフィックの処理に手こずりました。レース後半になって霧雨や本格的な雨が降り、コースコンディションはトリッキーな状態でした。タイヤチョイスを何度もミスしました。本当であればもう少し上のポジションを得られるはずでしたから、今回の結果はいささか悔いが残ります」
