プジョーは近年、電気自動車市場で存在感を示しており、同社の製品ラインアップには現在2台のフルEVと、3台のPHEVプラグインハイブリッドモデルがある。
また、同ブランドはかつて、ル・マンを制した『908』のハイブリッドバージョンを開発していたが、2012年のWECシーズン開幕直前にプロジェクトが中止されている。
「プジョースポールの戦略は純粋なICE(内燃機関)から電気自動車へのエネルギー転換である」とフィノーは述べた。
「私たちの提案は低公害車が運転の楽しさや、運転する喜びを提供できることを実証することだ。プジョースポール・エンジニアリングラインでそれを行っていく」
「それを象徴する方法として、スポーツカープログラムをハイブリッドカーで行うことにしたんだ」
なお、フィノーの話では、LMDhカーがWECとIMSAの両シリーズにどれだけ適しているのかはプジョーの判断要因の中心にはないようだ。
1月に行われたACOとIMSAの合意発表後もフランスのメーカーは、そのベンチャーをWECプログラムとして言及し続けている。
「アメリカでレースをするのは面白いかもしれないが、それは(LMH又は、LMDhで行う)我々の決定事項ではない」とフィノーは説明した。
「先程も述べたように、私たちの決定はマーケティングの効率とBoPの公平性に基づいて行われるんだ」
「北米シリーズ参戦はチャンスかもしれないが、今のところプログラムの枠内に入っていない。可能であるならば歓迎するよ。しかし、それは私たちが決断することではないんだ」