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ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2020.09.01 06:45
更新日: 2020.09.01 09:58

WEC:揺れるLMP2ジェントルマンの立ち位置。“義務化”でなければ参戦台数は減少か

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ル・マン/WEC | WEC:揺れるLMP2ジェントルマンの立ち位置。“義務化”でなければ参戦台数は減少か

 LMP2クラスにおいてブロンズドライバーの参加を禁止し、シルバー・ゴールド・プラチナのみのクラスとすることを検討しているかと問われたヌブーは、それは現在の計画にはないと示唆した。

「私はそれがいいとは思わない。だが、どんな解決策があるのか、見てみたい。我々はすべてのドアをオープンにしておくべきで、何がベストかを考えなければいけない」とヌブー。

「オーガナイザーとして、オープンかつ持続可能な戦いの舞台を維持することに注意を払う必要がある」

「同時に、経済市場の敏感さにも注意が必要だ。このカテゴリーがジェントルマンドライバーの参入を歓迎するのであれば、彼らの立ち位置を明確にする必要がある」

「彼らは週末のうち40分だけマシンをドライブするために、そして勝負に負けるために、サーキットに来るわけではない。ジェントルマンドライバーのシートを確保するという精神があるのであれば、よい解決策を見つける必要がある」

「これがいま、我々が議論をしていることだ。私は解決策を見つけられると信じている」

現在LMP2クラスで3連勝中のユナイテッド・オートスポーツ22号車の場合、ドライバーはプラチナ・プラチナ・シルバーという組み合わせ。このほかJOTA38号車も同様の組み合わせで、シルバー1名という「最低限の要件」を満たしつつ高い戦闘力を確保している状態だ。
現在LMP2クラスで3連勝中のユナイテッド・オートスポーツ22号車の場合、ドライバーはプラチナ・プラチナ・シルバーという組み合わせ。このほかJOTA38号車も同様の組み合わせで、シルバー1名という「最低限の要件」を満たしつつ高い戦闘力を確保している状態だ。

 LMP2に参戦するレーシングチーム・ネーデルランドのブロンズドライバー、フリッツ・バン・イアードは、彼の来季の参戦計画を決定するために、WECがブロンズドライバーをどの程度受け入れるのかを明確にすることを望んでいる。

 ブロンズドライバーの登録義務化に賛同するイアードは、IMSA・LMP2クラスへの参入を長い間待ち望んでいた。だが現時点では、アメリカへの渡航およびスケジュールが不確実であることが、北米で行なわれるIMSAへの参戦を妨げていると説明する。

「もし『LMP2はブロンズドライバーのためのクラスではない』とWECが言うのであれば、私はそれを完全に理解することができる」とバン・イアード。

「彼らがそうだと言うなら、コンペティティブなクラスとなるだろうね」

 ブロンズ義務化を支持するイアードであるが、同時に課題点も指摘する。

「もしブロンズドライバーが必須となった場合、そもそもブロンズドライバーを入れるつもりがなかったチームは、どこからブロンズドライバーを探してくればいいのか、という問題はある」

「いずれにせよ、WECが決断を下してくれることを望んでいるよ。我々はスタックしており、何をすべきか分からないでいるんだからね」

「WECが『ブロンズドライバーはLMP2の必須要件であり、年間6戦のカレンダーを組む』と決定するなら、それは私の興味を引くものになるだろう」

「10月上旬までには、来季のプログラムを決定する必要がある。もしアメリカでIMSAに参戦するのなら、メンテナンスための場所を探し、現地のスタッフを見つけて……とすべての手配を始める必要があるからね」


この記事は国内独占契約により 提供の情報をもとに作成しています

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