6時間経過時点でトップ5台が同一ラップとなていたLMP2クラス。7時間目にはセーフティカーの影響でチームWRTの41号車オレカ07・ギブソンと、パニス・レーシング65号車オレカが1秒以内でトップを争う展開となった。
その後、31号車が2番手へと上がりワン・ツーを形成していたチームWRTは、7時間20分すぎに順位が入れ替わり、31号車のフェルディナンド・ハプスブルクがトップに立つ。31号車は、前述のアルピーヌの後退により総合でも一時3番手につけた。
WRTの2台は秒差でのトップ争いを繰り広げる場面も見られたが、8時間経過時点で導入されたセーフティカーで別の隊列に入ったか、SC解除後は一時60秒程度にまで差が拡大。
しかしその後、12時間経過時点では首位31号車と41号車の差はわずかに1.7秒となっている。クラス3番手にはユナイテッド・オートスポーツUSAの22号車オレカ07・ギブソンがつけている。
LMGTEプロクラスは、6時間経過時点では、ハブオート・レーシングの72号車ポルシェを除く7台が同一ラップを走行していた。
7時間目に導入されたSC明けにはコルベット・レーシングの63号車シボレー・コルベットC8.Rが首位に立ち、数秒差でAFコルセの51号車フェラーリ488 GTE Evoが続く状況に。このあたりは、ピットタイミングにより順位を入れ替えながらの戦いとなった。
9時間経過を前に、ピットでの違反のため63号車コルベットに次のピットでの10秒加算という裁定が降りるも、依然トップ5台は僅差の戦いが続く。
11時間目に入ると、ウェザーテック・レーシングの79号車ポルシェがフォードシケインでクラッシュ。ガレージに入れられている。
12時間経過時点での首位は51号車フェラーリ。トップ争いはフェラーリvsコルベットという構図になりつつあるが、ワークスポルシェ2台も食らい付いており、後半戦も三つ巴の戦いが期待される。
LMGTEアマクラスでは、ケッセル・レーシング57号車フェラーリの木村武史が表彰台圏内で力強い走りを見せていたが、ミケル・イェンセンに交代したあと、テルトル・ルージュ手前のコース上にストップしてしまう。
星野敏と藤井誠暢のDステーション・レーシング777号車アストンマーティン・バンテージAMRは途中、ピットストップ違反により次のピット作業での10秒加算ペナルティが与えられるなどしたが、クラス9番手で走行を続けている。
12時間経過時点でLMGTEアマクラスのトップは、AFコルセの83号車フェラーリ。以下、TFスポーツの33号車アストンマーティン、アイアン・リンクスの80号車フェラーリと続いている。
特別枠“イノベーティブ”で参加する青木拓磨のアソシエーションSRT41 84号車オレカは、総合44番手となっている。
このあと、現地は夜明けを迎える。レース後半も、激しい戦いが予想される。
