36周目に01号車がピットに入り、38周目には10号車アキュラと55号車マツダが同時ピットインするものの順位は変わらず。首位の31号車は39周終わりにピットに入るが、アウトラップで早めに“最初のピットストップ”を済ませた60号車アキュラARX-05にトップの座を奪われる。

 レース残り40分、2ストップ作戦で首位に浮上した60号車が2度目のピットストップを行い6番手に順位を落とす。これとほぼ同じタイミングでGTLMクラス首位の4号車シボレー・コルベットC8.Rと、ポールポジションから同2番手に順位を下げた3号車コルベット(ともにコルベット・レーシング)が同時にピットへ。順位変動はなく揃ってコースに復帰した。

 チェッカーまで残り11分、オリビエ・プラの60号車がターン1に向けたブレーキング時にGTカーと絡み、ウォールにクラッシュし戦列を離れることになった。一方、レース序盤にオーバーテイクを許したものの、その後再逆転して首位を走り続けた31号車キャデラックは、スタートから100分後のチェッカーをトップで受け今季3度目の優勝を飾った。

 マシンの前後カウルにダメージを負った状態で走り続けたチップ・ガナッシの01号車は10秒差の2位、さらに5秒遅れてチェッカーを受けたマスタング・サンプリングの5号車が3位となり、2年ぶり開催のロングビーチではキャデラック勢が表彰台を独占する結果となっている。

 また、31号車のペアはこの勝利によって獲得ポイントを3052とし、今戦は4位に終わるも3071ポイントでランキング首位に立っているWTRのリッキー・テイラー/アルバカーキ組に肉薄。11月13日に開催される最終戦プチ・ル・マンでの逆転戴冠を狙う。

 3台で争われたGTLMクラスは4号車シボレー・コルベットC8.R(トミー・ミルナー/ニック・タンディ組)が僚友3号車コルベットを逆転し連勝を達成。その3号車が2位に入り、コルベット・レーシングがワン・ツー・フィニッシュを果たした。3位はウェザーテック・レーシングの79号車ポルシェ911 RSR-19だ。
 
 GTDクラスではポール・ミラー・レーシングの1号車ランボルギーニ・ウラカンGT3 Evo(マディソン・スノー/ブライアン・セラーズ組)が抜きん出た速さを披露し、見事ポール・トゥ・ウイン。強豪の一角が10戦目にしてようやく今季初優勝、2020年のデイトナ以来、約18カ月ぶりの勝利を飾っている。
 
 クラス2位はパフ・モータースポーツの9号車ポルシェ911 GT3 R、同3位には同じくポルシェユーザーのライト・モータースポーツが走らせる16号車ポルシェ911 GT3 Rが入った。レース中盤に2番手を走行したバッサー・サリバン・レーシングの14号車レクサスRC F GT3はクラス4位でレースを終えている。

 IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権の次戦第11戦はGTLM、GTDクラスのみが参加する『ミシュラン・GTチャレンジ・アット・VIR』で、10月8~9日にバージニア・インターナショナル・レースウェイで開催される。

トップチェッカーを受けるウィレン・エンジニアリング・レーシングの31号車キャデラックDPi-V.R
トップチェッカーを受けるウィレン・エンジニアリング・レーシングの31号車キャデラックDPi-V.R
2年ぶり開催のロングビーチではキャデラック勢が表彰台を独占する結果となった
2年ぶり開催のロングビーチではキャデラック勢が表彰台を独占する結果となった
ターン1出口のタイヤバリアにタ接触して破損した01号車キャデラックDPi-V.Rのカウル
ターン1出口のタイヤバリアにタ接触して破損した01号車キャデラックDPi-V.Rのカウル
3位表彰台を獲得した5号車キャデラックDPi-V.R
3位表彰台を獲得した5号車キャデラックDPi-V.R
選手権をリードするコニカミノルタ・アキュラARX-05(ウェイン・テイラー・レーシング)の10号車アキュラ
選手権をリードするコニカミノルタ・アキュラARX-05(ウェイン・テイラー・レーシング)の10号車アキュラ
前戦ラグナ・セカからの連勝を果たした4号車シボレー・コルベットC8.R
前戦ラグナ・セカからの連勝を果たした4号車シボレー・コルベットC8.R
GTDクラスの表彰台を獲得した9号車ポルシェ911 GT3 Rと16号車ポルシェ911 GT3 R
GTDクラスの表彰台を獲得した9号車ポルシェ911 GT3 Rと16号車ポルシェ911 GT3 R
2020年デイトナ24時間以来、18カ月ぶりの勝利を挙げたポール・ミラー・レーシングの1号車ランボルギーニ・ウラカンGT3 Evo
2020年デイトナ24時間以来、18カ月ぶりの勝利を挙げたポール・ミラー・レーシングの1号車ランボルギーニ・ウラカンGT3 Evo

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