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ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2022.11.12 12:05
更新日: 2022.11.12 12:06

フェラーリのスピンを訝しむポルシェ。上空では航空ショーが続くetc.【WECバーレーン予選日Topics】

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ル・マン/WEC | フェラーリのスピンを訝しむポルシェ。上空では航空ショーが続くetc.【WECバーレーン予選日Topics】

 複数のパドックの関係者の話によれば、LMP2のテクニカルレギュレーションが2025年シーズンいっぱいまで延長された模様だ。FIAとACOは、この件に関してコメントを控えている。

 ユナイテッド・オートスポーツの共同オーナー兼マネージングディレクターであるリチャード・ディーンは、LMDhマシンが登場する中でLMP2規定1年延長することは「賢明なこと」であると語った。

「LMP2シャシーのライセンス保持者である4マニュファクチャラーすべてがLMDhのプロジェクトに深く関わっている状況で新しいLMP2マシンを導入することは、彼らにとって大きな要求だと思う」とディーンは語っている。

 しかしながらこの変更は、WECにおけるLMP2マシンの適格性に影響を与えないと考えられており、現時点でWECにおけるLMP2クラスは、2023シーズン終了までしか存続が確定していない。まだ発表されてはいないが、WECは2024年にはハイパーカーとまだ名前の決まっていないプロ/アマかつGT3車両ベースのカテゴリーという、2クラスのみの構成になるとの見方が強い。

 その場合、2024年以降、LMP2車両はELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズなどに戦いの場が移されることになる。

2022年のWEC・LMP2クラスにエントリーするユナイテッド・オートスポーツUSAの22号車オレカ07・ギブソン
2022年のWEC・LMP2クラスにエントリーするユナイテッド・オートスポーツUSAの22号車オレカ07・ギブソン

■2023年の各シリーズ日程重複問題

 またディーンは、2023年のIMSAとバッティングするWECのポルティマオ、およびモンツァ戦に向けて、同チームのドライバーであるフィリペ・アルバカーキと、トム・ブロンクビストの代役ドライバーの手配を暫定的に解決したと明かした。

「もしこのまま(2024年カレンダーで)8戦目が追加されれば、バッティングを避けるのはますます難しくなるに違いない」とディーン。

「マニュファクチャラーが(LMH、LMDhに)参入してきたことで、トップレベルのドライバーに対する需要が高まっているため、チームにとってはさらに大きな問題が発生することになる」

 また、IMSA開幕戦のデイトナ24時間レースについては、同じ週末にサウジアラビアで開催されるフォーミュラE世界選手権のレースとバッティングしている。このことから、ニコ・ミューラーはデイトナ24時間への出場を否定しているほか、アントニオ・フェリックス・ダ・コスタ、レネ・ラスト、ロビン・フラインスら、近年デイトナに出場してきたドライバーたちにも影響を与えそうだ。

■F2ドライバーがルーキーテスト参加へ

 WECバーレーンの決勝翌日に予定されているルーキーテストに向けては、さらなるエントリーリストの更新がありそうだ。

 すでにプジョー9X8をドライブ予定だったストフェル・バンドーンは病気のために参加を見送ることが明らかになっている。

 一方、FIA F2ドライバーであるマーカス・アームストロングが、ルーキーテストでアルピーヌA480・ギブソンをドライブする予定のようだ。アームストロングは今週のレースウイークから、チームに帯同している。

WECルーキーテストでアルピーヌA480をドライブすることが濃厚なマーカス・アームストロング
WECルーキーテストでアルピーヌA480をドライブすることが濃厚なマーカス・アームストロング

■併催レースと、サーキット上空の航空ショー

 今回のバーレーン8時間レースでは、FIAワールド・ツーリングカー・カップと、ポルシェ・スプリント・チャレンジ・ミドルイーストがサポートレースとして併催されている。

 来季のLMGTEアマクラスで、ベン・キーテイングとシボレー・コルベットC8.Rをシェアする予定のニッキー・キャツバーグは、ワールド・ツーリングカー・カップでBRCヒュンダイNレーシングチームのエラントラN TCRを走らせている。

 また、グッドイヤーは今週末、ワールド・ツーリングカー・カップとWECのLMP2、ふたつのカテゴリーにタイヤを供給する。グッドイヤーのヨーロッパのモータースポーツ部門は、同じチーフエンジニアを両プログラムに配置しており、他のスタッフも両シリーズにまたがって参加している。

 木曜日の夜には、『第1回バーレーン・メディア・カートレース』が今週末のWEC決戦の会場に隣接するバーレーン・インターナショナル・カート・サーキットで開催された。ポルシェのメディアチームが採点上の理由で優勝を逃した後、フランスのフォトエージェンシーDPPIがウイナーとなった。

 なお、走行前日の水曜日からサクヒール空軍基地でのバーレーン国際航空ショーは続いており、予選日となった金曜日も、サーキット上空では展示飛行が行われた。

 この航空ショーの一環として、英国空軍『レッドアローズ』がサーキット上空で行った壮大な映像が公開されている。

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 WEC第6戦は11月12日(土)、8時間という長丁場のレースの決勝を迎える。獲得ポイントは通常の1.5倍。すべてのタイトル争いが決着する戦いは、現地時間14時(日本時間20時)にスタートのときを迎える。


この記事は国内独占契約により 提供の情報をもとに作成しています

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