セブリングには月曜移動で入ったんですけど、その晩はテストのために前週から現場に入っていたトヨタの木村祥吾メカを迎えにいって、一緒にメキシカンを食べました。異国で働く者同士、ゆっくりと話ができて良かったです。
そういえば、小林可夢偉選手ともIMSAのグリッドで再開しましたよ。トヨタはセブリング戦の週末の後もテストがあった関係で、レース後にも現場に残っていたようですね。
以前自分がいたチーム ルマンがKCMGのメンテを担当していたので、彼とはスーパーフォーミュラで一緒に戦っていた時期があるんです。前日のWECのレースでの勝利を祝福しつつ、「スーパーフォーミュラのテスト、調子良かったみたいだね」なんて話もできました。
ちなみに中嶋一貴TGR-E副会長、Dステーション・レーシングの星野敏選手・藤井誠暢選手とも、少し挨拶できました。やっぱりWECがあると、現場にいる日本人の数も増えますね。
あと、日本人ではないけど、こちらの写真はメーカーの垣根を超えた一枚。みんな、かつてニッサンLMP1プロジェクトを戦った仲間なんです。同じIMSAの現場にいるけど、デイトナでは写真を撮るチャンスがなかったんですよね。あのとき苦労を分かち合った仲間も、みんな元気でやってますよ! というご報告です。
さて、肝心の12時間レースの方は、最後にとんでもないクラッシュがあり、25号車はおかげで表彰台に乗ることができました。自分の担当する24号車は、残念ながらトラブルでリタイアでしたが。
2位になった25号車は、レース終盤にブレーキ交換しなくちゃいけなかったんですが、その作業を中継映像のカメラマンが間近で撮るものだから、結構細かいディテールまで映ってしまい、『分かる人には分かる』状態になってしまっていましたね(汗)。もう、フェンダーの上の穴から覗き込むように撮るんで……。
そもそもIMSAの映像カメラマンの距離感が近いというか、攻めっぷりがすごいんですよ。中継映像を見たことある方は分かると思いますが、ピットイン/アウトする車両ギリギリのところで構えてますしね。でも、「OK、大丈夫、俺たち分かってっから」という感じで、迫力ある映像を追い求めているみたいでした。実際、そこまで危険なシーンは目撃していません。
