「ソフトタイヤは本当に使い方が厳しいですよね。でも、先日の鈴鹿テストではその厳しいなかでもうまく使えているチームがありそうでした。ソフトタイヤをうまく使えるポイント(セットアップ、ドライビング)を見つけないと、キツイ戦いになるでしょうね」と金曜走行後に話す山本。

「ソフトタイヤと路面コンディションの関係を見極める時間もタイヤのセット数もないので、どのチーム、ドライバーもぶっつけ本番的な要素があると思いますが、いずれにしても、ソフトタイヤをきちんと使ったドライバーが勝てる展開になると思います」と、週末の展望について語った。

鈴鹿を得意とする山本尚貴(TEAM MUGEN)

 開幕戦の金曜日では、持ち込みタイヤをほとんどのチームがミディアム1セット、ソフトタイヤ1セットを持ち込んできた。予選前のどのタイミングで鍵となるソフトタイヤを試して、ミディアムタイヤとのセットアップの方向性を確認するのか。ソフトタイヤの投入タイミングもドライバーごとに分かれ、各ドライバーの状況が複雑になるだけでなく、額面どおりのタイムで好不調の判断をするのが難しい状況になる。

 今季のスーパーフォーミュラは予選Q1ではミディアムタイヤの使用が義務付けられており、予選Q2、Q3で使用されるソフトタイヤでの一発タイムを、どのように出すことができるのかがまずはポイントになる。

 開幕の鈴鹿は、この金曜日時点でも気温が26度、路面温度が44度を超える暑さとなった。週末の土日は、気温が30度近くになるとも予想され、「予選では1周アタックの最後までピークグリップはもたず、セクター3くらいでタレてくるのではないか」との見方があるくらい、ソフトタイヤにはますます厳しいコンディションとなってきそうだ。

 BSフジでスーパーフォーミュラ中継のピットリポーターを務める松田次生も金曜日の時点での暑さに「タイヤが1ストップではもたず、もしかしたら日曜日は燃料を軽くしてソフトタイヤを2回履く2ストップ戦略が出てきたりする可能性もありますね。レースでソフトタイヤをどう使うのか、その見切りがすごく難しいと思います」と、今週末の展開を推測する。

 1ピット戦略ならフューエル・ウインドウ(レースを最後まで走れるタイミングでの給油と燃費)を考えると、15〜18周程度をソフトタイヤで走行しなければならない。ピークが1周もつかどうかのコンディションで、どのように15周以上の周回を走らせるのか。

 一発勝負の土曜日の予選、そして戦略がドライバーごとに入り乱れる戦いとなりそうな日曜日の決勝レース。そして、ホンダ、トヨタそれぞれの陣営の覇権を争う新旧メーカー内エース対決などなど、開幕戦のスーパーフォーミュラは大げさではなく、今後の日本のフォーミュラのゆくえを占う意味でも、見逃せない1戦になりそうだ。

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