実際、山本を2番手で負っていたキャシディのチームメイト、山下は18周を終えてピットイン。その翌周、山下に合わせる形で、19周を終えて山本が動く。ピットインした山本とTEAM MUGENは多くのチームが12秒台のなか、11.3秒という素早いピットストップでソフトタイヤからミディアムタイヤに交換して、コースイン。山下の前を奪って戦列に復帰する。

 ここまで完璧なレース運びを見せる山本とTEAM MUGEN。山本を追うミディアムタイヤでスタートしたキャシディは、レース周回数の半分を終えてもピットストップを行なっていないが、それで燃料が減り、路面コンディションが良くなるにつれてラップタイムを上げ、1分43秒台のタイムをコンスタントに刻み続ける。

 26周終了時点で見た目上トップに立つキャシディと、すでに1回目のピットストップを終えて7番手につける山本との差は約30秒。キャシディがピット作業を行って山本の前に出るには、35秒から40秒のアドバンテージを築かなければならない状況だ。

 レース中盤になり、燃料が軽くなったキャシディは1分43秒前半、対してミディアムタイヤに履き替えた山本は1分43秒中盤から後半。残り周回数15周を切って、追うキャシディ、トップを守りたい山本にとって正念場となる。

 キャシディが動いたのは29周を走り切ったあとだった。ミディアムタイヤからソフトタイヤに履き替え、ピット作業を11.9秒で素早く終えたキャシディがピット出口に向かう。しかしピットレーンの制限速度を守るキャシディの横を、山本が通過。キャシディはピットストップで逆転ならず、しかし山下の前でコースに復帰し事実上の2番手につけた。

 ソフトタイヤを装着したキャシディは31周目に1分41秒733のファステストラップを叩き出し、山本を猛追。そのペースはキャシディの方が毎ラップ約コンマ5秒ほど速い状況だ。

 33周目、平川のマシンの右リヤタイヤが、メインストレートでバーストするアクシデントが発生。平川のマシンは約180度回転させながらコース脇のグラベルに滑っていき、マシンのテールをガードレールにヒットさせてストップ。このアクシデントによる中断はなく、そのままレースが続行されている。

■追うキャシディ、逃げる山本。終盤に繰り広げられた接戦

山下健太(KONDO RACING)
塚越広大(REAL RACING)
松下信治(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
国本雄資(P.MU/CERUMO・INGING)

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