ーーそこは立川監督もこの岡山を良く知るだけに、抑えるポイントも分かっている。
「やっぱり僕の経験上、このサーキットで抜くのは大変だし、自分がミスると大変だけど、石浦はミスの少ないドライバーですから。チームスタッフはレースが終わるまでピリピリしていたと思うんですけど、僕の中ではもう、ピット作業が終わった段階で70%くらいはいったかなと。それぐらい、石浦は安心して見ていられるので。GTで一緒に乗っているからこそ、石浦のことも良く分かっているので、大丈夫だと」
ーーレース終盤は立川監督がよくテレビにアップで映りました。
「なんか、落ち着かなかったですね。ずっとカメラで撮られていて、いつ映っているか分からないから油断ができなかった。眠そうにしてあくびをしてもマズイので気を抜けませんでした。こっちの緊張感も高かった。レースではチームルマンの8号車もすぐ後ろにいたので最後まで気の抜けない展開でしたけど、今日は面白い、良いレースができたと思います」
スーパーフォーミュラでは最年少監督、スーパーGTではベテランとして石浦宏明のチームメイトでもある立川祐路。石浦の初優勝の喜びを立川節で表現してくれたが、立川監督率いるP.MU/CERUMO・INGINGの若くて笑顔の多いチームの雰囲気に、新しい時代の到来を感じずにはいられない。
