しかし、ここで小林はピット作業で、右リアタイヤのロックナットを締める際にミスがあり、20秒近い大きなタイムロス。11位へと後退。小林は、交換したタイヤが温まりきる前のアウトラップでもライバルにかわされ、更に順位を落とすこととなってしまった。  中嶋一貴は34周終了、そして首位の石浦は最後まで引っ張って36周終了時点でピットイン。共に給油とタイヤを4本交換し、1位、2位を維持してコースに復帰。全車がピットを終えた時点で、首位石浦と2位中嶋一貴との差は約7秒。そこから6秒離れて3位オリベイラ、早めのピット作戦が効を奏したロッテラーが更に6秒離れての4位と、トヨタ勢がトップ4を占めての後半戦となった。

 上位勢が大きな間隔を空けての走行となる一方、後方グループは各所で接近戦が展開。7位の平川亮(KYGNUS SUNOCO Team LeMans)、11位に落ちた小林は、ハイペースで前走車を追い、テール・トゥ・ノーズでのバトルを繰り広げた。上位勢では、石浦と中嶋一貴がファステストラップを塗り替え合いながらの、ハイペースで周回。残り10周を切ると、中嶋一貴が猛プッシュを開始。更にファステストラップを更新しながら、首位石浦との差をじりじりと詰めて行った。

 中嶋一貴の猛追に気付いた石浦もペースアップ。負けじと追い上げる中嶋は、残り2周で3秒まで差を詰め、更にプッシュを続けたが、序盤に築いたマージンもあり、石浦が、最後は1.7秒差で逃げ切り、トップチェッカー。第2戦岡山に続き、ポール・トゥ・ウィンで今季2勝目を挙げた。

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