上位がピットインする度に# 16山本の順位は上がっていき、落ち着いたところで5番手となる。次のターゲットは4番手狙い。#16山本はタイヤを4本交換していたのに対して前走車はリヤタイヤ2本のみの交換で、コンディション上は#16山本が有利な状態にあった。#16 山本はなんとか順位を入れ替えようと攻め続けるが、オートポリスのコースレイアウトが持つ特性上、オーバーテイクは難しい。そしてレースも終盤にさしかかった47周目、#16 山本は前車に攻め寄った勢いが余って第2ヘアピンでフロントブレーキをロックさせてしまいオーバーラン、かろうじてコースに復帰したものの、後走車に先行されて順位を7番手へ落としてしまった。

 結局# 16山本は Honda 勢最上位の7位で54周を走りきってチェッカーフラッグを受けた。この結果#16 山本は、シリーズポイントを2点加えて合計9点としたが、ドライバーズポイントランキングではひとつ順位を下げ8番手となった。TEAM 無限もシリーズポイントを2点加えたが、こちらは順位をひとつ上げ、チームポイントランキング6番手となった。次回シリーズ第6戦は、10月17日~18日、宮城県スポーツランドSUGOで開催される。

■山本尚貴選手コメント
走り出しからフィーリングが悪く、いろいろ試したのですが、決勝に向けた日曜朝のフリー走行まで厳しい状況でした。でも決勝の前に変えたセッティングが結果的には良くて、決勝でのバランスは、ここ数戦の中で一番良くなりました。でも前にクルマがいるとどうしてもペースが上げられませんでした。ただトップ集団のパックの中で走ることはできたし、ピットストップ前後の戦略やプッシュの仕方も含めて非常にうまくいったと思います。(レース終盤は)前のクルマがタイヤ2本交換だということもわかっていたし、自分のペースも良かったのでなんとしてでも抜きたいと思ってプッシュしたんですが、逆にポジションを落としてしまいました。一所懸命頑張ってくれたスタッフのみんなには本当に申し訳ない気持ちです。やはり予選で前に並ばなければどうにもなりません。次のSUGOでは、去年ポールポジションを獲っていますが、去年のセッティングがそのまま通用するとは思っていませんし、どちらかというと今回のセットの方が通用するかも知れないとも思えるので去年のデータと今年のここまでのデータをすり合わせて考えたセットを持ち込んで勝負したいと思います。クルマの状態だけを考えればすごく前進できたと思うので、それをとにかく次のレースにつなげたいと思います。

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