7分間で行われるこのQ2からは、全車がソフトタイヤでスタート。6分を切ると、各車が徐々にコースへ出て行く。
多くのドライバーが計測2周目にアタックを行う状況のなか、2018年王者の山本尚貴(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)とチームメイトの福住仁嶺は計測1周目にアタックを行い、2台揃ってQ3に進出を決めた。
好調ぶりを発揮しているTCS NAKAJIMA RACINGのアレックス・パロウがトップでQ2を通過し、チームメイトの牧野任祐が2番手に。小林可夢偉(carrozzeria Team KCMG)、ITOCHU ENEX TEAM IMPULの平川亮と関口雄飛もQ2を突破したが、国本雄資(KONDO RACING)、野尻智紀(TEAM MUGEN)、ルーカス・アウアー(B-Max Racing with motopark)、ニック・キャシディ(VANTELIN TEAM TOM’S)がここで敗退となった。
■Q3:牧野がデビュー戦でポールポジションを獲得! ナカジマレーシングがフロントロウ独占
Q3では、各車アタックを行うのは1度のみ。タイヤはソフトの基本的にユーズドタイヤを装着してのアタックとなる。Q3に残った8台は山下を先頭にコースインをしていくが、DOCOMO TEAM DANDELION RACINGの2台、山本と福住はコースインせずに待機。Q2同様に計測1周目のアタックを狙う。
まずは山下がターゲットタイムとなる1分36秒730を出すも、鈴鹿を得意とする山本がそれを上回る1分36秒312をマーク。ところがパロウがさらに山本のタイムをコンマ3秒上回る1分36秒089を記録し、ここでポールポジション獲得かと思われた。
だが、パロウに遅れてアタックに入っていたチームメイトの牧野が最後に1分36秒060というトップタイムを叩き出し、パロウのタイムを0.02秒上回り、スーパーフォーミュラのデビュー戦でポールポジションを獲得するという偉業を成し遂げる。TCS NAKAJIMA RACINGがフロントロウに2台並び、ナカジマレーシングとしても2010年の第4戦ツインリンクもてぎで小暮卓史がポールを獲得した時以来となる、9年ぶりのポールポジションとなった。
終わってみればQ1からQ3までTCS NAKAJIMA RACINGがトップと2番手を独占し、前から2列目をホンダエンジン勢が占めるという結果に。トヨタ勢のトップは、5番手の関口となった。
デビュー戦ポールの牧野が決勝でどのような走りを見せるのか、注目の決勝レースは日曜日の14時00分から43周で争われる。

