「やはりセッション最後でアタックするのがセオリーですけど、そこで赤旗が出るとタイムを残せないので、その前に一度タイムを出さないと行けないですし、予選の戦略、プランが重要になってきますよね」と話すのはITOCHU ENEX TEAM IMPULの平川亮。
開幕戦を見る限り、ソフトタイヤはミディアムタイヤより鈴鹿で約1秒、ラップタイムが速かった。当然、このオートポリスでも予選の本命はソフトタイヤだが、鈴鹿では決勝でも予想外にソフトタイヤの保ちがよく、ミディアムタイヤでの周回を出来るだけ少なくする戦略を選んだドライバーが上位を獲得した。
つまり、ソフトタイヤは今回のオートポリスの決勝でも本命タイヤとなることから、予選ではできるだけ、2セットのソフトタイヤの周回数を少なくしてアタックすることが求められる。
昨年は雨でデータが少ないが、一昨年、オートポリス戦の金曜日の専有走行では路面が出来ていない状況で装着したソフトタイヤが全然、周回数を稼げなかったが、路面にラバーが乗った決勝ではチーム・ルマンの2台が驚異の周回数を稼ぎ、フェリックス・ローゼンクヴィストが予選10番手から2位表彰台を獲得した。
明日の日曜日も雨上がりのいわゆるグリーンな粗い路面状況になるため、ソフトタイヤの消耗は間違いなく激しくなる。予選でその消耗をできるだけ抑え、その消耗したタイヤで決勝でどこまで周回数を稼げるか。スーパーフォーミュラ第2戦オートポリスの日曜日の戦いは、速さだけでなく、耐久戦のような戦略性とドライバーのタイヤマネジメントが勝敗を分けそうな気配だ。



