今回の裁定とは話が異なるが、実はレインタイヤがソフトとミディアムの2種類存在していることや、今回のSUGO戦ではワンメイク・パーツであるはずのブレーキパッドが実は3種類選択可能であったことなど、メディアへのアナウンスがないため、今のスーパーフォーミュラは現地で取材していても、せっかくのその魅力や正確な状況をファンに報道しづらい現状がある。
スーパーフォーミュラのSF14マシン、そしてトヨタ、ホンダが開発を進める2リッター直4直噴ターボのエンジン/NRE(ニッポン・レース・エンジン)はそのパフォーマンスだけでなく品質的にも評判が高く、ハード面では世界に誇るトップフォーミュラ・パッケージとして知られつつある。
そして今季は来季F1マクラーレン・ホンダのレギュラードライバーに決定しているストフェル・バンドーンが参戦し、ドライバーレベル、そしてチームのレベルの高さも世界的に評判が広まり、興味を示す声が多くなっている。また、SUGO戦でも地元の小学校で講演を行い、その小学生をサーキットに招待するなど地道なプロモーション活動が成果を挙げつつある中、肝心のレース運営に関しても世界に誇るスーパーフォーミュラとして、チーム関係者、ファン、メディアの理解が得られるような開かれた存在であってほしいと願うばかりだ。
