一方のホンダ陣営も、今季は山本尚貴、驚異のルーキー、ストフェル・バンドーン(DOCOMO TEAM DANDELION)が優勝を飾り、計3勝を挙げることができた。去年は最終戦の山本の1勝だけだったことを考えると、大きく進歩した一年だったと言える。ホンダの佐伯昌浩エンジニアが話す。

「前半戦では開幕戦の鈴鹿で山本が勝てて、後半のエンジンも2レース制だった岡山と、そして最終戦のこの鈴鹿で勝てたので、勝てるエンジンにはなっていたのかなと思います。あとは信頼性の部分で今年はほとんどトラブルがなかったので、ひとシーズンが終わってホッとしています」

 ホンダは今季、2基目のエンジンの評判が高かった。前半はヨコハマタイヤのデータを収集し、そのタイヤ特性、パフォーマンスに合わせて後半エンジンは制御面を全面的に見直した。前半ではドライバビリティの面などはほぼ、昨年同様だったので、後半が本当の2016年仕様エンジンと言えるほど、大幅にアップデートが施された。しかし、そのエンジンを持ってしても、ホンダはまたしても、トヨタにタイトルを奪われる形となってしまった。

「チャンピオンも当然、目標なんですけど、メーカーとして考えているところのひとつとしては、どのドライバーでも扱い易くて、そして勝てるエンジンを安定して供給するという部分がひとつの目的です。そういう部分で見ると、今年はホンダ勢の8名のドライバー中、6名が表彰台に上がっている。上がれなかった(ベルトラン)バゲットも富士ではいい走りをしていたけど、途中で止まってしまったり、小暮(卓史)も結構、クルマの方でトラブルが起きてしまった。その2名の内訳を見ると、今シーズン、私たちがやってきたことは間違いなかったのかなと思います」と佐伯エンジニアはエンジン単体のパフォーマンスとしてはある程度、満足をしているようだ。

 今のスーパーフォーミュラは、ドライバーズ・レースではあるが、エンジンの開発競争も忘れてはならない。NREエンジンが来季、どのような進化を見せるのか。2017年はまた、トヨタ、ホンダの両メーカーの戦いも、さらに熾烈な戦いになるだろう。

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