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投稿日: 2022.04.25 16:40
更新日: 2022.04.25 16:42

ホンダ 2022スーパーフォーミュラ第3戦鈴鹿 レースレポート

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スーパーフォーミュラ | ホンダ 2022スーパーフォーミュラ第3戦鈴鹿 レースレポート

松下信治がウエットで圧倒的速さを見せ、9番手から逆転で初優勝

 4月23日(土)~24日(日)、三重県鈴鹿サーキットで全日本スーパーフォーミュラ選手権シリーズ第3戦が開催されました。公式予選が行なわれた23日(土)の鈴鹿サーキットは、薄日が射す春らしい天候となりました。

 午後に行なわれたQ1セッション、Q2セッションの結果、ライバルを寄せ付けないタイムアタックを決めた#1 野尻智紀(TEAM MUGEN)がポールポジションを獲得。6番手に#5 牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、8番手に#6大津弘樹(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、9番手に#50 松下信治(B-Max Racing Team)、10番手に#64 山本尚貴(TCS NAKAJIMA RACING)がつけました。なお、予選で5番手タイムをマークした選手に3グリッド降格のペナルティーが出たため、決勝のスターティンググリッドは牧野が5番手、大津が7番手に繰り上がりました。

 24日(日)の鈴鹿サーキットは朝から雨模様となりました。午前中のフリー走行を経て午後、全車ウエットタイヤを装着のうえ、決勝レースが始まりました。ポールポジションの野尻が先頭で第1コーナーへ飛び込むと、その後方では好加速を見せた牧野が3番手に、9番手スタートの松下が5番手へ順位を上げて続きました。

 牧野は前を行く山下健太(KONDO RACING)に迫ると、7周目の逆バンク先でオーバーテイクし2番手へ進出しました。一方、松下は7周目に坪井翔(P.MU/CERUMO・INGING)、9周目に山下をかわして3番手へ進出。この時点で野尻-牧野-松下がHonda/M-TECユーザーによるワン・ツー・スリー体制を築きました。

 この間、野尻は周回ごとに後続との間隔を広げ独走状態に持ち込んでいましたが、実は10周を前にしてウエットタイヤの表面から削れたゴムがトレッド面に付着してささくれ立つ、いわゆるグレイニング現象に見舞われていました。野尻以外にも同様の症状が発生していたマシンは多く、それらのドライバーはペースダウンを余儀なくされ、各車の間隔が急激に縮まり始めました。

 20周を過ぎた頃、3番手の松下が2番手の牧野に1秒圏内に詰め寄ると、2台ともにペースを上げて先頭を走る野尻との間隔を縮め始めました。27周目、松下は日立Astemoシケインで牧野をかわし順位を上げるとさらにペースを上げ、約3秒前方を走る野尻追撃にかかりました。

 29周目にはテール・トゥ・ノーズに持ち込んだ松下は、レースの残り2周を切る30周目の第1コーナーで野尻をアウト側から豪快にオーバーテイク。首位に躍り出た松下は、そのままレースを走りきり、全日本スーパーフォーミュラ選手権で自身初めての優勝を飾り、さらにB-Max Racing Teamにも初めての勝利をもたらしました。2位には野尻、3位には牧野が入賞し、Honda/M-TECユーザーの3人が表彰台を独占しました。

 この結果、野尻はシリーズポイントを56点に伸ばし、2位の平川亮(carenex TEAM IMPUL)に対して16点差に広げトップを守りました。また、今回の優勝で松下が20点を獲得してランキング3番手へと浮上しました。次戦は5月21日~22日、大分県オートポリスインターナショナルレーシングコースで開催予定です。

松下信治(B-Max Racing team) 2022スーパーフォーミュラ第3戦鈴鹿
松下信治(B-Max Racing team) 2022スーパーフォーミュラ第3戦鈴鹿

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