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投稿日: 2022.06.19 22:16

P.MU/CERUMO・INGING 2022スーパーフォーミュラ第5戦SUGO 決勝レポート

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スーパーフォーミュラ | P.MU/CERUMO・INGING 2022スーパーフォーミュラ第5戦SUGO 決勝レポート

SUPER FORMULA 2022
P.MU/CERUMO・INGING Race Report
第5戦 スポーツランドSUGO 2022年6月19日(日)決勝
天候:晴れ 路面:ドライ

#38 坪井翔
決勝:11番手

#39 阪口晴南
決勝:19番手

 6月18日(土)に行われたスーパーフォーミュラ第5戦の公式予選では、坪井翔は悪くないフィーリングを得ていたものの超僅差のなかでQ2進出を果たすことができず、一方の阪口晴南はフリー走行での不調から調子を上げたものの、やはり僅差のなかでQ2進出が叶わなかった。

 P.MU/CERUMO・INGINGの2台はグリッド中団からの追い上げを目指し、6月19日(日)の決勝レースに向けてしっかりとセットアップを見直し、燃料を積んだ状態でのフィーリングを確認するべく、午前10時10分からのフリー走行に臨んだ。

フリー走行

6月19日(日) 10:10〜10:40 天候:晴れ 路面:ドライ
ベストタイム #38 坪井翔 1’07.715/#39 阪口晴南 1’08.687

 午前10時10分からスタートしたフリー走行は、30分の間に決勝レースに向けたセットアップの確認を行う重要なセッションだ。

 晴れ間が広がり、気温28度/路面温度47度という夏の暑さのなか、コースオープンとともに坪井、阪口ともに一度コースイン。燃料を積んだ状態でのセットアップの確認やスタート練習などの作業を進めていった。

 坪井はまず一度ピットインした後、再度コースインすると3周目に1分07秒715というタイムをマークする。フィーリングは前日同様悪いものではなく、その後もピットアウト〜インを進めながら調整を進め20周をこなしていった。

 一方阪口は、ピットイン後しばらく作業を行い、開始から8分後に再度コースへ。スタート練習等をこなしながら決勝に向けたセットアップを続けていくが、4周目に1分08秒687というベストタイムをマーク。最終的に15周をこなしフリー走行を終えた。

 P.MU/CERUMO・INGINGの2台のベストタイムは、坪井が2番手という好位置。一方の阪口は21番手というものとなった。阪口はユーズドタイヤの感触があまり良くなく、タイムに響いてしまったかたちだ。チームは午後の決勝レースに向けてさまざまなアイデアを出しつつ、さらにセットアップを進めていった。

2022スーパーフォーミュラ第5戦SUGO 坪井翔と阪口晴南(P.MU/CERUMO・INGING)
2022スーパーフォーミュラ第5戦SUGO 坪井翔と阪口晴南(P.MU/CERUMO・INGING)

RACE 決勝レース

6月19日(日) 14:30〜 天候:晴れ 路面:ドライ
ベストタイム:#38 坪井翔 1’09.339(29L)/#39 阪口晴南 1’09.360 (19L)

 この日のスポーツランドSUGOは昼すぎに雷雨の予報も出ていたが、迎えた午後2時30分の決勝レースを前に、スタート進行中に大粒の雨が舞った。コースはほんのりと濡れてしまうが、幸いすぐに雨は止み、ふたたび路面はドライへ。蒸し暑さが残るなか、決勝スタートのときを迎えた。気温30度/路面温度43度という厳しいコンディションだ。

 13番手からスタートした坪井はあまりスタートが良いものではなかった。ただ、1コーナーでは前方で集団が詰まり、1ポジションダウンでダメージは済んだのは幸いだった。また、阪口も同様にあまり良いスタートではなかったものの、順位はキープ。そんななか前方では7番手スタートだった#3 山下健太が接触しスピン。ランオフエリアに停止してしまい、レースはいきなりセーフティカーランとなった。

 車両回収後、8周目にリスタートを迎えるが、直後の1コーナーで、今度は9番手だった#50 松下信治がクラッシュ。再度セーフティカー導入となる。この間に、タイヤ交換が可能な10周を終えることから、チームは坪井、阪口ともセーフティカー中にタイヤ交換を決断した。後から入った阪口は坪井のタイヤ交換を待つことになってしまい1台先行を許したが、ロスは最小限。15周目のリスタートとともに、坪井は15番手、阪口は17番手につけ前を追った。この間に7台がステイアウトしていたが、この集団がいつピットインするのかによっても順位は変動する。

2022スーパーフォーミュラ第5戦SUGO 阪口晴南(P.MU/CERUMO・INGING)
2022スーパーフォーミュラ第5戦SUGO 阪口晴南(P.MU/CERUMO・INGING)

 前戦は接触やペナルティもあった坪井は、これまで苦手意識があったSUGOでしっかり感触を確かめるべくラップを重ねていくが、手ごたえは悪くないものの、集団のなかではなかなかペースを上げられない。午前中の不調から変更したセットアップが功を奏し、阪口も悪くない感触を得ていた。ただそんななか、坪井は23周目には最終コーナーから1コーナーまでが速い#15 笹原右京に先行を許し16番手へ。さらにレース終盤、ピット作業を遅らせた集団が2台に接近。阪口の背後を脅かしにかかる。

 阪口はペースが悪いわけではなかったが、34周目、ストレート上で左側のバージボードが振動によって外れてしまった。わずかにハンドリングが乱れるが、どの程度乱れるのかを判断している間に1台にかわされ、さらに後方からはフレッシュなタイヤを履く#36 ジュリアーノ・アレジが接近。45周目、1コーナーで並ばれた際、イン側を守っていた阪口だったが、スピンを喫し順位を落としてしまった。

 これで阪口は14番手から19番手までドロップ。最後尾の19位でフィニッシュした。一方坪井はポイント圏内まで迫りながらも、11位でフィニッシュ。目標の完走は果たし手ごたえは得たものの、やや悔しさが残るレースとなった。

ドライバー/監督コメント
#38 坪井翔

「SUGOは荒れるレースになると思っていましたし、前戦オートポリスでは接触もしてしまいペナルティも受けていたので、今回はとにかく安全に、さらにSUGOのレースペースが速かったことが一度もなかったので、改善するためにしっかりと調子を見たかったのでしっかり完走を目指していました。ただ結果的に入賞に届かなかったのは悔しいです。ライバルがオーバーテイクシステムを使うとすごく速く、順位を落とすことになってしまいました。集団のなかでペースはなかなか上げられませんでしたが、まわりにいなければペースは悪くなかった印象がありました。この手ごたえを得られたのは自分のなかでは大きいので、そのポジティブな点を次戦に繋げたいです」

2022スーパーフォーミュラ第5戦SUGO 坪井翔(P.MU/CERUMO・INGING)
2022スーパーフォーミュラ第5戦SUGO 坪井翔(P.MU/CERUMO・INGING)

#39 阪口晴南

「スタートはあまり良くなく、かなり課題だと感じましたね。抜けないコースなのでスタートは改善しなければいけません。その後のレースは序盤にセーフティカーも入りましたが、僕たちがダブルストップで時間もかかってしまいました。ただ戦略としては良かったと思います。ペースについては、昨日から持ち寄ったアイデアが功を奏し、まわりに比べても遜色ないものだったと思います。途中バージボードが飛んでしまった影響もあり、フレッシュなタイヤのライバルと競り合うなかでスピンも喫してしまい、そこは残念でした。そもそも予選の内容がレースに繋がっているので、次戦に向けて予選を重視して改善するべく、しっかり取り組んでいきたいと思っています」

2022スーパーフォーミュラ第5戦SUGO 阪口晴南(P.MU/CERUMO・INGING)
2022スーパーフォーミュラ第5戦SUGO 阪口晴南(P.MU/CERUMO・INGING)

立川祐路監督

「前日の予選の結果スタート位置が中団よりうしろだったので、坪井選手も阪口選手も、どちらにとってもなかなか難しいレース展開になってしまいましたね。序盤にセーフティカーが出たので、2台ともにピット作業を行う作戦を採りましたが、コース上で抜くことも難しく、2台ともに順位を大きく上げられないままレースを終えることになってしまいました。予選からなかなか難しい週末になってしまったと感じています。次戦はホームコースでもある富士スピードウェイでのレースとなりますが、2台が上位を走れるようにしっかりと準備をしていきたいと思っています。応援ありがとうございました」

2022スーパーフォーミュラ第5戦SUGO 立川祐路監督(P.MU/CERUMO・INGING)
2022スーパーフォーミュラ第5戦SUGO 立川祐路監督(P.MU/CERUMO・INGING)


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