「このクラス1規則の目的は、『コスト削減課題についてより一層焦点を当てる』こと、『マニュファクチャラーのマーケティング活動の地理的拡大』であることも確認しています。コストについては、具体的には2019年に向け、今の60品目を超える共通部品に加え、アップライトや現在は図面が統一されているだけの空力部品、フロントディフューザー、アンダーフロア、リヤディフューザーも共通化し、共通部品の一層の拡大を実現する予定です」
また、ITRのアウフレヒト代表は、「今後の大きな目標として、モータースポーツに必要な予算を継続的に削減し、マーケティング活動の地理的拡大という目標にさらに近づくことができたと確信している。今後もさらにファンを魅了するレースができると確信している」と語った。
この17年9月発表の新クラス1規定が発効すれば、両者の技術規定はさらに接近することになり、坂東代表が語る『世界統一戦』、さらに日独メーカーの両シリーズへの参加も具体的になりはじめるのかもしれない。各メーカーの代表者とも、6メーカーが統一されたルールのもとで戦うことについて「活用していきたい」という意向を示している。
なお、今回クラス1規定に名を連ねているアメリカのIMSAの代表者は、都合により欠席となっている。ITR、各メーカーとも北米は重要なマーケットとしており、17年発効のクラス1規定は、日独間で合意の後、そのまま北米で活用されていく形となりそうだ。
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