AUTOBACS SUPER GTシリーズの公式テストが6月18~19日にスポーツランドSUGOで開催され、第3戦・オートポリスが熊本地震の影響で中止になったため、第2戦・富士スピードウエイでの本戦以来、約1か月半ぶりの走行となった。

 LMcorsaが飯田章と吉本大樹に託した『SYNTIUM LMcorsa RC F GT3』は、開幕からの2戦でしっかり完走を果たし、貴重なデータを蓄積することができた。となれば、次に求められるのは確たる結果。公式テストにおいても万全の体制で臨むこととなった。

 テストは基本、1日に2セッションずつ2時間、4セッションが予定されていた。本戦ではなくテストであるにもかかわらず、週末のSUGOには大観衆が。熱い視線が注がれるなかでの走行開始となった。ちなみにセッション1開始時の気温は25度、路面温度39度と、6月にしてはかなり高めであったが、これはむしろ7月下旬に本戦が行われることを思えば、理想的なコンディション。まずは吉本が『SYNTIUM LMcorsa RC F GT3』に乗り込み、持ち込みセットの確認から始まって、続いてバランスチェックを実施。3回の赤旗中断があったため、予定していたほどにはマイレージを稼ぐことはできなかったが、24周を吉本が走行。そして、まずは1分21秒934をマークする。

 午後からのセッション2からは飯田もステアリングを握ることとなり、吉本が施したセットを、まずは確認することに。そこからは、さらなる煮詰めを行っていくこととなった。タイムとしては32周を走行した飯田が1分22秒289、そして13周を走行した吉本が22秒085がベストと、セッション1を上回れなかったものの、これは気温が30度、路面温度が50度まで上昇したことと、一発の速さをあえて求めなかったため。むしろコンスタントにラップを刻めたこと、さらにタイヤ選定もスムーズに行ったこともあって、チームのムードは上昇することとなった。

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