ピットインでは懸念された渋滞は発生せず、チームはタイヤを左側2本のみ交換する作戦でピット作業時間を短縮、谷口選手に交代して無事にコースに戻る。このときピットロードで55号車(ARTA BMW M6 GT3)に抜かれてしまうが、直後に55号車はスピンしてクラッシュ、戦線離脱となった。更に前を走る21号車(Hitotsuyama Audi R8 LMS)がスロー走行になり、39周目には10位に。
その後、GT500のバトルに巻き込まれて一時ペースを乱されたものの、42周目に9位、50周目に8位、52周目に7位と順調に順位を上げていく。途中、アウトラップのマシンに引っかかって63周目に8位に順位を落とすも、トップ争いをしていた18号車(UPGARAGE BANDOH 86)のペースが落ちてきて、66周目に再び7位へ浮上、前を走る88号車(マネパ ランボルギーニ GT3)にコンマ数秒差まで追いつき、オーバーテイクのチャンスを伺う。
そして71周目。残り6周を残すのみという時間に18号車が最終コーナーでコースアウト、クラッシュする。SUGOの最終コーナーはコースアウトの名所とも言える危険なコーナーのため、SC導入ではなく赤旗中断となる。この時点でレースは成立していた為、そのまま終了となった。
レースを語る上でタラレバは禁句だが、あとすこしで前を行く88号車を抜けたかもしれなかっただけに悔しい終わり方となった。しかしなんとか4ポイントを獲得して、シリーズランキングも5位を維持した。
トップとは14ポイント差となってしまったので、次戦富士スピードウェイでこの差を縮めたい。